小倉気になる「上からの力」 前防衛次官夫婦逮捕

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   守屋武昌前防衛事務次官(63)が妻の幸子(56)ともども逮捕された。軍需専門商社「山田洋行」の元専務宮崎元伸(69)から便宜供与の見返りに389万円(12回)のゴルフ接待を受けたなど収賄容疑だ。宮崎容疑者も贈賄容疑で再逮捕された。

裏にひそむものを暴いて

   とくに公務員ではない妻まで逮捕というのは異例だ。東京地検は「夫婦でのたかりは悪質。証拠隠滅のおそれもあった」というが、法律的には「身分なき共犯」になるという。

   元検事の猪狩俊郎は、「悪い方の内助の功。贈、収ともに賄賂性を否定するだろうから、奥さんを突破口に、というねらいだろう。焦点はどこまで政界に入れるかだ」と見る。

   守屋夫妻は職場結婚。夫が出世の階段を駆け上がるにつれて、妻もとんだのかどうか。省内の幹部職員の妻たちでつくる「美鳩会」という集まりでもトップ。「女帝」ともよばれていたとか。この接待でも、おねだりがあったといわれている。

   小倉智昭は「防衛利権の裏にひそむものを暴いてほしい。飛行機が1機何百億円となると、上からの力が働くんじゃないの」と、これがまさに核心だ。

   問われているのは防衛省の体質。旧調達本部の背任、談合以来ずっと自浄能力が問われていながら、天下りもたかりも変わらなかった。それらすべてが、巨額の防衛費をバックにしたもの。当然、利権にむらがる政治家の影はちらつくが、これまではいつも詰めきれなかった。

   参院の証人喚問が12月3日に設定されている。

    「逮捕されてしまうと、喚問はできない?」と小倉。

   猪狩は「出張尋問はできますが、政局がらみですから、いまやってもナンセンス。賄賂性を聞かれて『やってません』と答えたらまた偽証罪になっちゃう。そこへのこのこ行くという発想そのものが間違ってる」とかなりはげしい口調。

   結局証人は額賀財務相だけになるのか。

   猪狩はこれについても、「額賀さんが会合に出たかどうかなんて小さなこと。レベルが低い。マグマの大きさを考えたら、何を解明すべきかは明らか。検察にまかせるべきです。もし検察がそこまでやれなかったら、今度は検察が批判される」と。

   そのはげしさに、小倉も「わかりました」というばかりだった。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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