「やわらかい手」
絶品射精マシーン その秘密

印刷

   1960年代半ば、マリアンヌ・フェイスフルという美女がいた。アラン・ドロンと共演した「あの胸にもう一度」は、長く艶やかな髪、小顔に大きすぎる瞳のゴージャスな小悪魔振りで、強烈な印象を残した。あれから40年。還暦を過ぎたマリアンヌはぶくぶく太り、よちよち歩くおばあちゃん。昔のイメージはどこを探しても微塵も無い。そのフェイスフル主演の「やわらかい手」は文字通り腹を抱えて笑える作品だ。


   ロンドン郊外に住むマギー(フェイスフル)は難病の6歳の孫オリーが可愛くて堪らない。医者は宣言する。「6週間以内に海外で特別な手術をしなければ、オリーの命は保証できない」。費用は6,000ポンド(約150万円)だ。息子夫婦には全く経済力が無い。マギーはロンドンの歓楽街で職探し。「接客係募集」の張り紙を見て、「セクシー・ワールド」のオーナー、ミキ(マイノロヴィッチ)に会う。ミキはマギーのふくよかな手を見て即座に採用を決める。仕事の内容を聞いてマギーは驚き店を飛び出すが、週給が最高800ポンド(約20万円)になるのに惹かれ引き受ける。小さな部屋に小さな穴が一つ。ランプを付けるとストリップを見て興奮した男たちがおチンチンを突き出す。それを優しく包み込み、しごいて5-6分で発射させる。

   マギーの「やわらかな手」は天才的な射精マシーン。壁の向こうの男たちにはマギーが太った年寄りだとは分からない。興奮したおチンチンを優しく手のひらで包み、早くゆっくりとしごいてもらう。彼女の部屋は長蛇の列。僅か2ポンド硬貨(500円)をスロットに入れるだけで天国!このアイディアは東京で仕入れたとミキは自慢するが本当かい?仕事のし過ぎでテニス・エルボーならぬ、ペニス・エルボーになる。ならば左手で、これも絶品なのだ。好事魔多し、ライバル店の引き抜き、近所の友達たちの好奇心、息子のトムは母親の後を付けて「セクシー・ワールド」に入るマギーを見て激怒。

   あいまいで優柔不断、人の意見に流されてきたマギーが毅然とした態度で立ち上がる。その上に彼女のロマンスまで用意されるというカタルシス映画だ!失業率の高いイギリスで、無職の者たちが開き直って新境地を開く映画は「フル・モンティ」や「ブラス」など男たちの作品が多いが、女性も負けてはいないところを見せてくれた。脚本が細部に亘り良く書けているし、監督のサム・ガルバルスキが2作目にしてはベテラン並の上手さだ。

恵介
オススメ度: ★★★★★
「やわらかい手」(IRINA PALM)
2006年、イギリス・ベルギー・フランス映画、クレスト・インターナショナル配給、1時間43分、12月8日公開
監督:サム・ガルバルスキ
出演:マリアンヌ・フェイスフル/ミキ・マイノロヴィッチ
公式サイト:http://www.irina-palm.jp/
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter
コメント・口コミを投稿する
コメント・口コミを入力
ハンドルネーム
コメント・口コミ
   

※誹謗中傷や差別的発言、不愉快にさせるようなコメント・口コミは掲載しない場合があります。
コメント・口コミの掲載基準については、コメント・口コミに関する諸注意をご一読ください。

注目情報PR
追悼
シニアの健康ライフ
Slownetからのおすすめ記事(提携)

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中