伊東美咲と埼玉県人は「つまらない人」か?(エジソンの母)

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   発明王エジソンが小学校時代は落ちこぼれだったというエピソードは有名である。エジソンの母はそこで息子を見捨てることなく、彼が疑問に思うことを一緒に考え、その才能を伸ばしたのだそうだ。

   今の日本の小学校にエジソンみたいな子どもがいたらどうなるか。転校したばかりの小学生、賢人(けんと 清水優哉)は、何でもすぐ「どうして? どうして?」と言って、納得しない。どうも前の小学校もそのせいで追い出されたらしい。

   子どもの想像力を否定せず、可能性を伸ばすべき……だろう。しかし、実際、こんな子どもが自分のクラスにいたら、先生は腹が立つだろうな。「1+1=2」にも「どうして?」、虹の話にも「真っ直ぐな虹ってないの?」。気球にガスが詰まっていることを本で読み、友だちと一緒にカセットボンベのガスを吸い込んで空を飛ぼうとするに至っては、真っ青になるのも当然だ。

   この賢人役の優哉くんは連ドラ初出演だそうだけど、すごくかわいい。そして、うまい。第2話で、自分のしたことが母(坂井真紀)を困らせていたことがわかって、だんだん泣き顔になり、しまいには手放しで泣き出すところなんか、もう抱きしめたくなるほど。

   賢人の担任、鮎川規子(伊東美咲)の設定がいい。婚約者、美浦博之(谷原章介)に振られるのだが、その理由をこう言われるのだ。

   「君は面白くない。言うことはみんなどこかで聞いたようなこと、着ている服は雑誌から抜け出したよう。それでもきれいだからいいかと思っていたんだが、やっぱりダメだ。家事機能のついたバービー人形と結婚することはできない」

   ワッ、これって伊東美咲にぴったり、まさにハマリ役! と思ったのだが、出身地の設定を聞いてギクッ。埼玉県なのだ。実は、この私、カモノも先祖代々の埼玉県人。ひそかに「埼玉県人は面白くないのでは?」と、自らと周囲を見て恐れていたのである。

   なにしろ、埼玉県人は視野が狭い。何を隠そう、私は、30分も電車に乗れば東京の池袋に着いてしまう所に住んでいたのに、高校を卒業するまで池袋から先はほとんど行ったことがなかったのである。脚本の大森美香は、伊東美咲のことも埼玉県人のこともよく見ている。

   さて、規子先生は教え子のエジソンくんによって成長し、「おもしろく」なれるのだろうか。そして伊東美咲自身も……。

   なに? 視野が狭くて面白くないのはお前自身であって埼玉県人じゃないって? スイマセン。

   ※エジソンの母(TBS・金曜夜22時)

文   カモノ・ハシ
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