船場吉兆会見「調理場も知っていた」 「墓穴」か「正直で好感」か
一連の偽装問題でも白眉だった船場吉兆がきょうから本店での営業を再開した。これに先だってきのう(1月21日)行われた会見では、例の“腹話術女将”湯木佐和子社長(70)が、「失われた信用回復に、従業員一丸となって再出発させていただきます」とあいさつした。
記者からは意地の悪い質問がいくつも出たが、自ら社長に就任することには、「許せるならば、あんじょう(うまく)いく」。また、先の会見で息子の湯木喜久郎取締役(当時)にささやいた“腹話術”については、「精巧なマイクで、一語一語聞き取れるとは知りませんで、お恥ずかしながらああいう結果になりました。反省しております」と。
また、従業員も会見して、偽装は調理場はみな知っていたが、前の社長らにいっても聞き入れてもらえなかったと。また「女将さんがいないと店がまわらない」と話した。船場吉兆は民事再生法の適用を申請しており、心斎橋、天神の2店舗は撤退、博多店は協議中で、この日の再開は本店(大阪)のみ。
しかし、スタジオはきびしい。
森永卓郎「どうも、和泉元彌さんのお母さんとイメージがダブっちゃう(大笑い)。新しい顔を据えた方がよかったんじゃないか」
赤江珠緒「調理場のほとんどが知っていたというのはショック」
若一光司「その人たちにも責任があるということ」
小木逸平「調理場も。『素材的には問題なかった』といっている。反省してない」
室井佑月「すごくできのいい連ドラ見せられているようで、次は『従業員の反乱』とか(爆)」
大沢孝征「料亭は女将次第。とくに血筋の女将だから浮沈がかかっている」
室井「一族の物語だもん」と連ドラにこだわる。
番組は、本店前にレポーターを立てたが、「中には入れてもらえません」とだけ。開店時間には放送終了だ。さて客は来るのか。
小木が「以前はお昼のお座敷で2万6000円でした」といったのが、なにやら捨てぜりふに聞こえた。