J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

渡部絵美息子救うには 「手握り『焼肉行こうか』と」

   番組終了(テレビ活動休止)を告知して以来、どうも細木数子大先生の物腰が微妙に変わったように感じられてならない。司会進行役のくりぃむしちゅー相手にはしゃいだり、「ガハハハ」系の大笑いをしたりする場面が減ったような――。

この私でも謙虚さを修行してる

   あからさまな「手抜き」という印象ではなく、言うことはお変わりなくおっしゃってるのだが、全体に穏やかな静謐感が、なにか不気味である。

   ゲストは元「フィギュアの女王」で、現役を引退してから約30kg太ったという渡部絵美。番組は、いつものように「おもしろさありき」で、「相談者」の悩みやダメっぷりがデフォルメされる。まあ、絶好調の芸能人は、この番組のゲストに来ないせいもあるだろうが。

   現役引退後はさまざまな活動にチャレンジした渡部。まず女優デビューしてみたものの、案の定と言うべきか、演技は素人級。そこで、くりぃむしちゅー・有田がフリップを出し、読み上げる。「芸能界でパッとしない存在に」

   次なる手――参院選への出馬は、惨敗の落選で終わった。「バカなことしてるなあ」とはセンセイの評。古巣フィギュア界では「真央問題」で物議を醸す。浅田真央が年齢制限にひっかかり、2006年のトリノオリンピックに出場資格がなかったのを「アメリカに行けばいい」と週刊誌上で発言したのだ。

   実際の所、米国でも同じく年齢制限があるようだが、渡部曰く、「アメリカだったら(ルール変更など)なんとかして出場させますよ」。この騒動で「フィギュア界から厄介者扱い」に。

   さて、肝心の鑑定を見てみよう。センセイによれば、渡部のストレートな言動は本人にとってマイナスになるばかり。「言い回しを考え、厳しい言い方は控えなさい」。「私も――」と、センセイは視聴者のツッコミを先回りする。「厳しいことを言うけれど、どっかに相手の痛みを感じてフォローする」「この私でも、謙虚さを勉強、修行してるんです」。伝説のゲスト、見栄晴に突っ込んでほしい発言である。

   シングル・マザーの渡部には17歳の息子がいる。「ここで救わないと彼の人生、先ない」状態らしい。解決方法は「息子の手を握って『今日、焼き肉行こうか』と言ってやりなさい」「そんなことで、いいんだよ」

   某局によると、テレビ番組において(スピリチュアルな)カウンセリングをどう判断するかは、相談者個人の問題だという。渡部は涙ぐみながら「これからがんばります」「すばらしいお話をありがとうございました」などと話し、満足した様子だった。

   この涙はもしかすると"名演技"であって、内心は番組の取り上げ方に納得がいってないかもしれない。ただ、一応タレントの渡部は、間違ってもBRC(放送と人権等権利に関する委員会)に駆け込みはしないだろう。

   さて、次週のズバリ!は――女優で(元)カーレーサーの岡安由美子。「男女7人秋物語」「HOTEL」などのドラマに出演し、現在は夕刊紙の「あの人は今」コーナーなどでご活躍中のようです。