2024年 4月 25日 (木)

「セクシー」坂東三津五郎さんに取材 私が頬赤らめた理由

   26日、今日から公開の松竹映画「母べえ」。

   年末年始から相当メディア展開の宣伝をしていたので、聞き覚え、見覚えがある方も多いと思う。山田洋次監督と吉永小百合さんが久々にタッグを組んだ映画で、日本が忘れかけていた母のぬくもりを感じられる、とても心温まる映画だ。

   私は、昨2007年の暮れから「母べえ」に関連した番組を二つ担当していた。その一つが、吉永小百合さんの夫"父べえ"役を演じられた坂東三津五郎さんのインタビュー番組だった。

   坂東八十助から三津五郎を襲名してから、はや7年。圧倒的な人気と実力をお持ちの三津五郎さんにお会いするのは、いささか緊張した。インタビューが許されたのは、昼の部がはねて、夜の部が開演する合間のみ。このわずかな時間に数社が取材申し込みをしているので、時間も制限されている。緊張しつつも、三津五郎さんはお着物かな?お洋服かな?と想像し、歌舞伎座の貴賓室の扉をノックした。扉を開けると、三津五郎さんは携帯電話で話をしている最中。薄紫色のシャツ、そして闇のような深い紺色のスーツに、丸い眼鏡をかけているそのたたずまいは、江戸川乱歩の小説から飛び出してきた紳士のよう。

   愛煙家という三津五郎さん、中南海を実に美味しそうに吸っている。煙を吐き出す時に、ふっと横を向いたときの横顔がとてもセクシーで、ポンポンっと灰を捨てる時のしなやかな指、その仕草までもが妖艶。これほど煙草を吸う仕草が美しい男性を見たのは初めてだった。男の色気がジワジワと滲み出ていて、女性ファンが多いのもうなづける。オヤジ煙草イメージの中南海ですら、この日を境にセクシーなイメージに変わった。といっても、吸う人によってまた覆されるのだろうが・・・

   ぽぉっと頬を赤らめたまま、インタビューも無事終了。帰り支度をしている私を見て、三津五郎さんが、事務所の方に言った言葉が、その後私の頭の中をグルグルと廻った。 三 「彼女(小生のこと)、姪の@@ちゃんが大人になったような感じゃない?似ているよね。」

   私 「あ、そうなんですか?なんだか光栄です。」

   三 「いや~、ボクの姪でね。確か23歳ぐらいなんだけど、あなたと感じが似ているよ。大人になったら、あなたのような雰囲気になるんだろうねえ」

   私 「んっん・・・あ、そうですかぁ」

   困った!どう切り返したらよいのだろう? 今23歳で「大人になったら」・・・?という表現はわからないでもない。しかし、当方28歳。5歳違うだけで大人になれるのかしら?というより、いくつに見えたのか?そんなに老けてる!? どうしよう~!!

   歌舞伎座を後にする時は、恥ずかしさと軽い動揺で、また頬を赤らめていた私であった。

踊るオサムン
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