その言葉は「ダメ」 小説が葬られた理由
2008年01月27日01時07分
0

(c)NHK
2007年、作家・織田作之助の未発表の小説「続・夫婦善哉」が見つかった。鹿児島の文学館に寄贈された、言論雑誌「改造」の原稿7000枚の中に含まれていたものだ。その中に、雑誌から削除された作品があることがわかってきたのだ。なぜ、原稿は今まで眠っていたのか?
「改造」とは、戦時中、鋭い社会批判で言論界をリードした雑誌だ。そのため、「当局の忌諱にふれたため」掲載中止になった原稿が多々あったようだ。出版法、治安警察法に基づく言論統制をめぐる、内務省警保局との攻防は激しいものだった。
今回の「ETV特集」では、言論統制の背景について、発見された資料をもとに研究者が読み解いていく。ジャーナリズムの視点から、戦争を問い直す。