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黒人演歌歌手のコブシにスタジオ陣「ウナる」

   史上初、日本人の心を持った異色の黒人演歌歌手という話題でブレーク中の、ジェロ(26)が今日(2月20日)、CDデビューするそうだ。

コブシやウナリができている

   映像で見る限り、どちらかといえば小柄で整った顔立ちの青年である。

   彼自身の語るところでは、「おばあちゃんの前で演歌を唄うとすごく喜んでくれた。演歌歌手になることをおばあちゃんと約束したので」歌手を目指したという。きちんとした日本語でよどみなく話す。彼が5歳の写真に、一緒に写っているおばあちゃんが日本人だからクォーターなのだろう。そのころから、美空ひばりの歌が好きだったらしい。

   コンピューターを学んでいたアメリカの大学を卒業して、「おばあちゃんとの約束を果たすため」2003年に来日する。来日3カ月でNHKのど自慢に応募して合格。このときの歌は、大ファンである坂本冬美の「夜桜お七」だった。以後、「釜山港に帰れ」などを唄い、仕事をしながら下積みを重ねたとのこと。

   シャツにパンツといったスタイルで唄う曲はソフトな声で聞きやすい。今年の目標を聞かれると、色紙に「紅白」と書いた。これも、おばあちゃんの影響なのだろう。彼の夢舞台を楽しみにしていた、そのおばあちゃんは3年前に亡くなった。

   鳥越俊太郎「日本語が上手いのは耳がいいのだと思う。だからコブシやウナリができている。演歌界はいま、ほとんど氷川きよし一人しかメガヒットが出せない状態で冬の時代。こういう演歌歌手が現れるのはいいこと」

   山本博「黒人だからじゃなくて、歌のうまさで人気を得るんじゃないですか」

   デビューシングル「海雪」は注目盤である。