生出演の石破防衛相に小倉「有事の際、これで大丈夫?」

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   イージス艦『あたご』と漁船『清徳丸』の衝突事故。二転三転する説明の防衛省の対応のなかで、事故発生から13日目を迎えた昨日(3月2日)、大きな動きがあった。

風通しが悪い

   一つは、防衛省の迷走ぶりに区切りをつけたいとの思惑も含まれているのか、福田首相が、行方不明の清徳丸吉清治夫さん、哲大さん親子宅を訪れ、親族に謝罪した。もう一つは第3管区海上保安本部の捜索打ち切り。

   『とくダネ!』は、昨日の動きを報じた後、辞任要求の声が高まる渦中の石破防衛相がスタジオに生出演、現在の心境を次のように語った。

   <事故当日の昼、『あたご』の航海長が防衛省に呼ばれ、石破大臣ら幹部から事情聴取を受けたが、これが明るみに出た先月27日同省の増田事務次官が「メモはとっていない。内容も忘れた」と発言したことについて>

   小倉「メモぐらいあるのが当たり前。おかしいなと思っていた」

   石破「いろいろ隠ぺいとか言われるので、きちっと整理した形で書面で海上保安庁にもお出ししてありますし、マスコミにも話をした。圧力をかけた、口裏を合わせたと必ず世間で思うに違いない…私は防衛省の代表であり文民統制の代表として、私がその場にいなければいけないと思った」

   小倉「自衛隊の組織はちょっとおかしい。事故直後に大臣が出てきて話をする、など他国ではないこと。報道官が出てきて謝罪するにしても事故調査について軽々しくモノをいったりすることはいけないと思う」

   石破「そこは今後、大きなテーマとして議論しなければいけない。ただ、海上保安庁の捜査が終わるまで何も分りませんでは通らない。(事故の最中でも)国内外で活動している以上、何か問題があればきちんと把握しておく必要があり、事実が確定しているものについては国民に明らかにしなければならない」

   小倉「組織内で個々に対応するのもおかしいですね」

   石破「そこが問題点で、一本化すべきだと思います。これだけ膨大な組織の中で、全体が見渡せるのは私と事務次官しかいない。一本化して国民に説明できる体制にしなければいけない」

   小倉「制服組と背広組の風通しが悪いですね。有事の際に、これで大丈夫だろうか、正直疑問に思う」

   石破「それがずっと言われてきた。制服組は軍事専門について、背広組は予算とか法律とかについて大臣を支えることになっているのですが、背広組はこれだけ世間を騒がせてどう説明するのか、制服組は現場を何も知らないくせにと。そんなこと国民は関係ないですからね。これをきっかけにどうやったら一つにできるか、基本的な議論をし、考え直さないと」

   小倉 「一定の区切りがついたところで『辞任』をほのめかされた、と聞きますが」

   石破 「何が一定の区切りかはありますが、これまで曖昧にしてきた自衛隊とは何かについて、有事の際は命がけで戦う自衛隊とは何なのか、私は一つの道筋をつけたいと思っています」

   以上が石破大臣の発言。大臣が描く「防衛省のかたち」について理解できる。しかし、増田次官の「メモはない。記憶もない」発言の翌日に、石破大臣自身がこれを否定するなど、現実に起きている防衛省内部のチグハグな対応の責任はそのまま。

   まさか、これで区切りをつけたいとは思っていないだろう。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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