石でヤシ割る! 珍しいサルの生態
2008年03月06日06時00分

(c)NHK
2004年12月。ブラジルでサルが「石を道具として使う」行動を発見したというニュースが報じられた。これまで、石を道具に使うのは人間とチンパンジーといった高等なものだけと考えられていた。
そのサルとは「フサオマキザル」。今回の「ハイビジョン特集」では、なぜ道具を使うようになったのか、その理由に迫る。
発見された森は、木がまばらで熱帯雨林ほどには果物が豊富でない場所。そこで、「フサオマキザル」は木からおりて、地面になるヤシの実に目をつけた。硬い殻を割って中身を食べるために、石を道具として使ったと考えられる。
番組では、道具の使い方をハイスピードカメラで撮影。研究者も現地に同行し、その行動について科学的な観点から考察する。