大澤弁護士「検察・弁護双方の顔立てた」 また無罪判決

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   殺人と放火などで起訴された被告にきのう(3月5日)、福岡地裁小倉支部が無罪を言い渡した。主な理由は、警察の捜査手法に問題あり。このところ問題が続く警察の捜査に、またひとつ汚点がついた。

これって?

   事件は、2004年3月北九州市の古賀俊一さん(当時58)方が全焼し、刺し傷のある古賀さんの遺体が見つかったもの。2カ月後に妹の片岸みつ子さん(60)が窃盗容疑で逮捕され、最終的に4つの容疑で起訴されていたが、片岸さんは一貫して無罪を訴えていた。

   窃盗容疑での逮捕のあと、片岸さんは2つの警察の留置場で同じ女性と同房になった。その際片岸さんが「兄の首を刺したあと胸を刺した」「灯油をまいて火をつけた」などと語ったという。この女性の証言をもとに、警察は遺体の傷を検証し、殺人と放火で逮捕、起訴となった。

   判決が問題としたのは、捜査のやり方だ。5月に古賀さんの預金を引き出した窃盗容疑、7月に、2年前の行為で威力業務妨害と、いわば別件で逮捕。身柄拘束中に同房の女性が片岸さんの証言を聞き出して、殺人と放火容疑につなげた手法だ。

   判決は、長期にわたる身柄拘束(代用監獄)を捜査に利用したことを相当性を欠くと批判し、同房の女性が聞き出した証言内容には、警察に迎合して虚偽の供述が入り込む可能性があるとした。弁護側は、警察が女性をスパイとして送り込んで、供述を引き出したと主張していたが、判決もそれを認めた形とも取れる。

   片岸さんは判決のあと、「犯人がいないからと、作り上げてまで犯人に仕立て上げようとする。3年9カ月、生きた心地がしなかった」と語った。たしかに、同じ女が何カ月も2カ所の警察の留置場に一緒というのは、不自然だ。

   みのものんたが、このいきさつを図解で示す。「根ほり葉ほり聞きだしては、全部警察に通報していたんです」

   ただ判決は、殺人と放火は無罪としたが、窃盗などは有罪として、懲役1年6カ月執行猶予3年としている。

   みのは、「これはでっちあげとみていいんですか?」と聞いた。

   弁護士の大澤孝征氏は、「判決文を見ると、検察・弁護双方の顔を立てたような内容になっている。同房者の証言は信用できない、証拠にならないとして、捜査の手法をみとめなかった。で、無罪にはなったが、告白があったことは認めているので、放火、殺人はあったということになっているから、弁護側は不満でしょうね」

   警察の不気味はよくわかったが、では本当の犯人は?

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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