2018年 7月 23日 (月)

抗議映像封じる中国テレビ局のワザとは

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   北京五輪がいよいよ幕開け。聖火採火式典が3月24日、ギリシャの古代オリンピア遺跡で行われたが、やはり事件が……。

   『とくダネ!』は『得もり』コーナーで「中国にも生中継されたこの式典で事件が起きました」と、さらり報じた。

   まず、中国中央テレビの映像。北京五輪組織委員会の劉淇委員長が「本日はオリンピック発祥の地ギリシャのオリンピアで…」と演説を始めた。ところが、このあと突然に映像がストップ、別の映像に切り替わった。

   そこで番組は、この後の部分は国際配信された映像を。それをみると、演説中の劉委員長の後ろから、男が手にした5つの手錠で五輪マークを描いた布をかざそうとして、警官に取り押さえられる姿が…。

   番組によると「こうした事態に備え中国中央テレビは、1分遅らせて乱入シーンを差し替え、放送した」のだという。このあと番組は、ナレーションで「チベット暴動を力で抑えた中国政府への抗議だった」と説明して終わり。

   式典に乱入したのは、パリに本部のある『国境なき記者団』のメンバーのようだが、ひとつ気になったのは、『とくダネ!』が使った「チベット暴動」というキャッチフレーズ。

   「暴動」は日本国語大辞典によると「徒党を組んで騒動を起こし、社会の安寧を乱すこと」とある。僧侶や市民が建物を壊す映像を意図的に流す中国政府は当初から「チベット暴動」というキャッチフレーズを使っていた。

   一部の新聞、たとえば朝日新聞は「チベット騒乱」を使うようになったが、中立を標ぼうするNHKはじめ民放のほとんどは「チベット暴動」を盛んに使っている。

   今回のチベットの騒動は、徒党を組み暴力で社会の安寧、秩序を乱す「暴動」なのかどうか、単純に判断できない歴史的な問題を孕んでいる。

   もし、中国政府が呼称しているから使う、というのならば、ことばが生命の報道機関としては、あまりに無神経では?

文   モンブラン
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