「車内の携帯」逆切れ暴行死 吉永みち子「皆、目をそらす」

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    バスの中で携帯の声を注意されて逆上、相手に暴行し死亡させるという事件が先週3月26日あった。

かつては視線を送ってくれた

   今朝の『スパモニ』は、この乱暴狼藉に「約30人いた乗客は助けることはしなかったのか、その時運転手のとった行動は?」と、この事件を取り上げた。

   事件は、三重県松阪市の松阪競輪場からJR松阪駅に向かうバスの走行中に起きた。

   携帯電話で大声で話し始めた容疑者(58)=傷害致死容疑で送検=に、同県四日市市の無職男性が「携帯電話したらアカンやないか」と注意した。逆上した容疑者が注意した男性の席まで歩み寄って、胸ぐらをつかんだり肩を押さえつけたりする暴行を加え、死亡させたもの。

   この間、約30人いた乗客は、被害者が暴行されるあいだ終始無言。運転手も終点までバスを走らせ、誰一人仲裁に入る人はいなかった。

   番組では、唯一の“証人”というこのときの運転手をリポーターが取材した。それによると運転手は「言い争う声は聞こえたが、走行中のために振り返ることができなかった。たまにミラーを見たが、胸元を掴まえたり、肩を押し付けたりしていて、激しく殴る、蹴るといった様子はなかった」という。

   トラブルがあった場合、緊急停車する決まりになっていたというのだが、運転手は「終点のJR松阪駅前まで約1分、駅前には交番もありそこまで行けば、と判断した」という。

   しかし、1分というのは短すぎる。赤江キャスターは番組冒頭で「暴行は5分間に及んだ」と言い、肝心なところがあいまい。

   生活評論家の沖幸子が「容疑者が大きな声で話を始めたときに『携帯電話はおやめ下さい』という注意はあったのですかね?」。

   作家の吉永みち子は「こういう場合、自分は何ができるのかということと係わってくる。かつては何かあった時、皆が応援してくれるか、視線を送ってくれた。今は皆、目をそらすので孤立無援になる」。

   元NHKアナウンサーの宮川俊二が「運転手さんを中心にそういうムードに持っていかねばいけないですよ」と正論を。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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