2024年 4月 25日 (木)

「おふくろさん」 森進一「できれば……」

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   昭和の演歌を代表する名曲「おふくろさん」をめぐり歌手の森進一と絶縁状態のまま、作詞家の川内康範(88)が6日、青森県八戸市の病院で亡くなった。

森さんにとっても心の歌で…

   「(法律上は)もとの曲は問題なく歌えます」(大澤孝征弁護士)というが、故人が生前「オレの歌は歌わせない」と言い切った『遺言』を無視して森は歌うことができるのか。

   今朝の『スパモニ』は、2007年2月に降って湧いた「おふくろさん」騒動の経緯を改めて取り上げた。

   猪俣公章作曲、川内康範作詞の「おふくろさん」が、森が歌って大ヒットしたのは1971年。77年には、森がこの曲に詞を付け加えるなど改変バージョンを作り歌った。

   それから30年の月日が流れた2006年暮れ、NHK紅白歌合戦で森が改変バージョンの「おふくろさん」を歌った。

   川内氏は、この紅白歌合戦のVTR を見て、初めて改変バージョンの「おふくろさん」を知ったという。川内氏は説明を求めたが、父と子、師と弟子とも言える関係を築いてきたはずの森の対応はまずかった。結局、「オレの歌は一切歌わせない、歌ってもらっては困る」と、川内氏の怒りはおさまることはなかった。

   森との親交があるというジャーナリストの鳥越俊太郎が昨日(4月7日)森に訃報を知らせたという。それによると「森さんにとっても心の歌で、『大事にしていきたい。関係者と相談し話をつけて、できれば歌っていきたい』というようなことを話していましたね」とか。

   大澤弁護士は「森流に詞を付け加えた『おふくろさん』は著作権法上、歌うのは問題がある。元の歌を歌うのであれば問題はないでしょう」。

   感謝、悲哀……深い感情表現が込められ日本人全体に愛された「おふくろさん」。法律的にはともかく、それでも森は歌えるのか。演歌そのまませつない幕切れだ…。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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