その「焦り」なくすいい方法教えます

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   「人間は、忘れる生き物。ぜ~んぶ覚えてたら、しんどくて、やってられないわよ。」

   以前、テレビに100歳のおばあちゃんが出ていて、長生きの秘訣を聞かれてこう語っていた。なるほど、イヤなことを忘れて、過去の記憶もあいまいで、とりあえず生きてる今を楽しむ。おばあちゃんは、ニコニコした顔で話していたなぁ。

   「20代後半ぐらいから40代ぐらいまで、何やっていたか、全然覚えてないんだよね。」

   こう語っていたのは、ある映画監督。がむしゃらになって働いて、文字どおり、寝る暇もないぐらい忙しかった青年時代。忙殺とは恐ろしいもので、人生を振り返ったとき、当時の記憶がスッポリ無くなっているらしい。でも、そうやって突っ走ってきた時代があるから、今があるんだと、監督は語っていた。

   「記憶がなくなる。忘れることはよくないことだ」という意見もあるが、忘れるのもいいものだ。いや、忘れるぐらい働いて、その記憶はためておかない。自然と経験値として身につくのだから、覚えておく必要もないのかもしれない……

   ふと、こんな話を思いだした。あ、覚えてるじゃない!!

   「忘れる」ことを思い出すきっかけは、お花見で1年ぶりに会ったイタリア人の女友達。つたない英語でなんとか意思疎通できたものの、単語がスラスラ出ず、ずいぶんと自分にイラついた。

   そして、1年後。そのイライラ症状はもっとひどくなった。再び来日した彼女との再会に、大いに焦った。単語が出ない!えっウソでしょ!出てくるのは全部日本語! 英語とは無縁だった生活。こんなに忘れてるなんて、信じられない! 脳から英語部分が抜け落ちた。この忘れた部分を補う新しい何かは収まっているんだろうか?

   よし、この焦りと不安こそ、忘れることにしよう。

踊るオサムン
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