ギリギリの船上作業 仲間選びのポイントはココ

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   今回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」ゲストは、ファクトリーマネージャー(工場長)の吉田憲一。ベーリング海で漁をしながら加工を行う水産加工船・アラスカオーシャン号に乗り込み、船員をまとめあげる。

   水産加工船は港を出てから約2か月の間、ずっと作業を続ける。魚を獲り、それを船内でタラコやすり身に加工する。映画で目にした事はあったが、やはりこういう仕事に就く乗組員は航海ごとの契約のようだ。30~40人が契約の度に入れ替わる。希望者の面接をする際、吉田は直接新人と向き合うが、そのときに見定める事は1つだけ。ずるをしない人かどうか、だという。

   完全に閉ざされた海の上で2か月間もずっと共にするのだから人員選びは慎重に行うだろうと思ったのだが、吉田が見極める事はたったそれだけ。人の持つ能力を重視するのではなく、人柄そのものを見極めるのだ。友達を選ぶ基準はいい奴かどうかであって、その人の能力ではない。どこかそれに似た様なものを感じる。

   また、彼の船員に対する態度はさっぱりしたところがある。彼の仕事の流儀は「すべては、教えない」。細かい指導はせず、例えば選別作業で不適格な物が混じっていた場合、何も言わずに突き返す。自分で考えさせるためという。

   私だったらこういう事は出来ないと思う。黙って突き返された方はイライラし始め、かえって効率が悪くなるのではないか。なにか一言でもあった方が暖かさがあるように思える。もっとも、吉田と船員の間にはそんな事を超えた繋がりがあって、言葉なんていらないのなら話は別だが。

文   慶応大学・がくちゃん
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