元ホストの力士、外国勢に勝てるか
きのう(5月1日)行われた大相撲の新弟子検査に変わりダネが登場した話題を、「得もり」で笠井信輔アナが紹介してくれた。
元ホストの山下智徳(20)で、力士を志すにしては、やわな顔立ち、表情も頼りなげ。体も太めとはいえない。それもそのはずで、68キロだという。笠井によると、本来、身長173センチ、体重73キロ以上が合格ラインだったが、数年前、この条件が緩和されて、167センチ、67キロの2次検査が設けられた。いわば、敗者復活戦である。58キロしかなかった山下くん、水を懸命に飲むなど努力の結果、10キロ増やしてようやく2次で合格、元ホスト力士誕生へ、となった。
角界志望者が少なく、相撲協会も苦労しているのである。苦心のほどは、各部屋の新弟子募集のキャッチコピーにもうかがえる。
「相撲協会は優良法人です」「ちゃんこ鍋は腹いっぱい食べられます」「親孝行できます」……。
笠井は、白鵬の甥っこというアラトオチル(15)についても報告。こちらも、丼めしを一気に3杯食べるなど、力士目指して一直線のよう。白鵬は、「センスはあると思う」と言うが、厳しいカベが立ちはだかっている。
1992年から、「外国人は各部屋1人」なる規制があり、しかも、入門後の受検が原則とのこと。アラトオチル、部屋に所属できず、したがって受検もできない身で、モンゴルと日本を行ったり来たりらしい。
小倉智昭「ダメかな? 外国人増えるの」
諸星裕「こんな状態で外国人を入れなかったら先細りになりますよ」
少しは、日本人の強い力士も出てきてほしいけど、本場所の無気力な土俵を見ている限り、見通しは暗い。