船場吉兆にみる大阪「食い倒れ文化」の実力

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   「大阪の食い倒れ」と言われた食文化に、まるで砂をかけられた思い。『スパモニ』は、高級料亭、船場吉兆が客の残した料理を別の客に出していた「使い回し」を取り上げた。

   「もったいないから」と、湯木正徳前社長(74)の指示で6、7年前から「使い回し」を行っていた。使い回した料理は、鮎の塩焼きの焼き直し、ゴボウをウナギで包んだ八幡巻きの温め直し、刺身の盛り合わせなど6種類という。

   指示した張本人の湯木前社長は血圧が高く療養中とかで、代わりにささやき女将の佐知子社長が、5月7日朝と夕の2回、記者会見した。

   というのも、朝の会見では「本店だけ」だったのを夕方には訂正し、「博多店」「心斎橋店」(すでに閉店)「天神店」(同)など全店で「使い回し」を行っていたことを明らかにした。

   佐知子社長の会見を再現すると…。

Q:人が箸を付けたかもしれない料理をもう1回出すというのは、「もったいない」という問題ではないのでは?
佐知子社長:箸を付けたものは出していないと、認識しています。
Q:箸を付けたかどうか分からないのでは?
佐知子社長:その辺は認識していませんけど…
Q:暖簾をおろす気持ちは?
佐知子社長:ぜんぜんそんな気持ちはありません。死ぬまでやります。

   赤江キャスターが「まさか、ここまでとは。(再建も)難しいですネ」に元銀行員で作家の江上剛が「高級料亭の料理人でしょ。プライドも誇りもない。会社再建をいくつかやったが、モラルの腐った社員の再建は難しいですよ」と厳しい批判。

   ジャーナリストの鳥越俊太郎は「もったいないという考えは、戦中、戦後を生きてきてわかる。残ったものをどうするのかな~、全部捨てるのかな~、そうではないだろうと…」と。

   しかし、船場吉兆の「もったいない」はあくまで利益追求の一環で、客の信頼を裏切る行為。食料難時代のもったいないという考え方とは、意味がまるっきり違うのでは。

文   モンブラン
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