テレビが炎上 その対応策

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   「事故多発!老朽家電が火を噴く」。クローズアップ現代にしては民放的な番組タイトルが目を引いた。10年20年と経過し、劣化した電化製品――テレビ、冷蔵庫、洗濯機、扇風機――などが危険だというもので、民放でも時折目にするような企画ではある。

燃えにくい素材や炎上防止

   これがもし民放だったら――だいたい構成は予想がつく。メインコンテンツは実験だ。「あ! 今、火がつきました。わずか数秒の間に、一気に、扇風機を包みこむように燃え上がっています!」とヘルメットをかぶったリポーターが実況する。最後に「対策」「気をつけること」をフリップに5項目ぐらいまとめ、キャスターが一言注意を促しておしまい。

   一方、この番組では危険な実験映像もワンオブゼムの扱いなのだ。「実況」もなし。その代りに分厚いのが地味な「対策・取り組み」情報の多角的な紹介。さすがはスポンサーと視聴率に縛られない天下のNHKではある。

   番組によれば、現在メーカー側では家電の火災対策として燃えにくい素材を使用したり、炎上を防ぐ機構を工夫したりするなどの研究を進めているそうだ。VTRの最後にはあるガス機器メーカーが取り上げられた。最後に持ってくるのは抑えの切り札的存在である。その会社では、古い製品を「有料で」点検してあげている。「長く使うには点検が必要なんですよ」とは担当者のセリフ。人間だって人間ドックに入るでしょう!? だが、いま問題なく使える古い扇風機は人間ほど大事ではないし、数千円払って点検するのも非現実的だ。

「五感を使って」

   今すでに家庭内にある古い家電をどうしたらいいのか。この点に限れば、結局この番組も民放のフリップとほとんど同じである。消費者は「五感を使って」(国谷裕子キャスター)、古い家電から変な音や臭い、異変がないか注意するべし。

   古い家電を数多く使ってる老夫婦はインタビューでこう語った。「昔からモノは大事に使ってきたしね…」。番組の本音は「古い家電は危ないから買い替えてください」だったかもしれないが、こういう老夫婦のモラルやお金がなくて買い替えられない人に考慮すれば、そうも言えないのだろう。

ボンド柳生

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