アフリカ難民が教える「底の底からの復活」

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   人は生きることが目的で毎日を送っている。その目的を見失ってしまうと、生きる術が分からなくなり、自ら命を絶つ人も出てくるのかも知れない。今回の「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ていて、生きる意味について考えさせられた。

   今回のゲストは、国連の機関で働き、難民の保護を仕事とする高嶋由美子。今年(2008年)初め、アフリカのケニアで暴動が起こった。高橋は隣国のウガンダに、難を逃れるためにやってきた難民を収容する避難所を作った。番組ではそこで働く高橋に密着。難民の人々の今をしっかり捉え、国や団体に対して支援を交渉する。

   また紛争が起こるかも知れない、暴動が起こるかも知れないという環境で生きる彼ら。命の危険を感じながらの生活を余儀なくされている。その状況下で生きる人間は強い、と高橋は言う。

   「難民は辛い立場にある。でも可能性を持っている。何もなくなってしまっても、死んじゃおうかとか思わないんですよね。殴られ続け、谷の底の底に行ってしまった時から人間は復活できる」。1度底まで落ちないと見えない生命の真実があると、高橋は信じているという。たしかに底を知れば『生きなければ』という意識は強くなるだろう。

   日本では病気や事故にでも遭わない限り、殆どの人が命の危機を感じずに生きているはず。生きる上でこんなに恵まれた環境もない、とは良く聞く言葉。だが人間はどうも不安無しには生きられない動物のようで、どんなに恵まれていて幸せでも、不安を探しながら生きているのだそうだ。このまま単調な人生が続くだけなのかという不安。今日と同じ生活が明日も続くのだという嫌悪感。それに耐えられなくなり自殺する人も中にはいる……。

   安全・安心が一番なのは言うまでもないが、それが単に生きやすいという事でも無いのかも知れない。

文   慶応大学・がくちゃん
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