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地震と楽天イーグルス優勝説の関係

   <テレビウォッチ>岩手・宮城内陸地震があった6月14日、東北楽天は、地元仙台球場での巨人戦を中止した。地震が理由での中止はプロ野球史上初めてという。翌15日の試合では、試合前に犠牲者に黙祷を捧げ、スタンドには、「頑張ろう東北! 俺達は地震になんか負けない!!」という横断幕があった。ファンも「東北の楽天が勝つことが、震災に遭った人たちを勇気づけると思う」

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   この日の試合は、エース岩隈の無四球の好投で、巨人を完封。岩隈も「なんとか勝って、勇気を与えられる試合ができてよかった」。野村監督も、「明るいニュースをおくれてよかった」

   楽天には、阪神大震災の被災児がいた。片山博視投手(21)。「小学1年のときで、思い出すと恐いですね」。あのとき、イチロー(当時)ら神戸・オリックスの選手たちが、「がんばろう神戸」のマークをつけて活躍、「プレーでファンを魅了して、地震のことを忘れさせてくれた。今度も力になれたらいいなと思います」という。

   きのう(16日)行われた中止試合の振替戦では、田中将大が投げて連勝をめざしたが、逆に完封負けに終わり、野村監督も「きっちり仕返しを食らったな」。しかし、選手と球団が100万円ずつ、計200万円を義捐金として日本赤十字社へ贈ることを決めたという。

   笠井信輔が、「あの(19)95年のオリックスがどうだったか、覚えてますか?」

   「リーグ優勝しました」と小倉智昭。

   笠井は「翌年も『がんばろう神戸』のワッペンつけてがんばって、日本一になった。1勝1勝が被災者を勇気づけるという戦いの結果でした」

   と、山崎バニラが、「ことし楽天は優勝???」といったが、小倉は冷ややかに首を振った。

   笠井が、「そう簡単にはいかないでしょうが、調子がいいことは確かですね、小倉さん」

   小倉は、「ソフトバンクが調子を上げてきたので、いま4位になっちゃいましたね」

   でも、地震がなくても、今年のプロ野球でいちばん面白いのは楽天の行方じゃないかな、小倉さん。