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東国原知事「愛のムチ」論 完全否定したあの教授

   <テレビウォッチ>「絶対にできません」。『スッキリ!!』のコメンテーターで、一橋大の相澤英孝教授がキッとなり、スッキリと否定した。宮崎県の東国原知事が6月18日、県庁で語った「愛のムチ条例」についてである。

できないでしょうか?

   東国原知事の「愛のムチ容認論」は、記者団の質問に答えたもの。その発言は……

   「最近、体罰ができなくなっている中で、教師の位置付けをどうするか、愛のムチという範囲なら殴っても罰しない、げんこつ条例というものができないか」

   つまり愛のムチという一定の体罰は認められてもいいのでは、との考えを示したのだ。

   しかも、この発言の前に行われた県議会で自民党議員から、「むかしは皆、げんこつで教えられた」と、教育現場ではある程度の厳しさが必要だと指摘され、知事も「大変示唆に富んでいる」と述べていた。

   これを取り上げた『スッキリ!!』の司会、加藤浩次が知事の意見に賛同しながら「愛のムチ条例ってできないでしょうか?」と。

   すかさず相澤が「『力に頼らない』が戦後の教育の基本です。体罰は法律で禁止されている。法律を全部変えねばならないので絶対にできません」ときっぱり否定した。

   お手軽番組に合わせていつもはにやにやしている相澤教授だが、さすが……

   子供も大人も、言葉で説得し、理解させる習慣がなかなか根付かないのも、上には反抗しない、長い物には巻かれよ、など昔からの習慣が影響しているのでは?

   「言うことを聞かないならげんこつで」という体罰容認論は、戦前の軍隊教育を想起させる。単に思いつきで言うべきでないと思うのだが……