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逮捕された元NOVA社長 思い出すのは「王の部屋」

   <テレビウォッチ>「駅前留学」で売った英会話学校NOVAの元社長(56)ら3人が逮捕された。業務上横領の疑いである。3人は、NOVAの日本人社員らがつくった互助組織「社友会」が積み立てた約3億2000万円を無断流用し、NOVAの解約者への返還金などに充てていたという。

発想がわかりやすくて

   元社長は、「私的に流用したものではない」と供述していると伝えられるが、「個人的に相当な資産を持っている、と警察は見ている」(与良正男・毎日新聞論説委員)といわれ、言い分がとおるかは疑問のようだ。

   元社長といえば、何といっても、豪華な社長室を思い起こす。大阪が一望できる高層ビルの1室で、家賃は270万円。バーカウンター、ジャグジー、サウナ、ダブルベッドを備え、まるで「王の部屋」であった。ワンマンの名をほしいままにし、所在不明のことが多く、会議に遅れて来ても謝りもせず、明け方まで指示を出していたという。

   「周りのだれも止められなかったのでは……学校なんですもんね、お金儲けもいいけど」(与良)。もろもろのツケがまわってきた上での逮捕だったに違いない。

   みのもんたは、「『駅前留学』という発想がわかりやすくて、行ってみようという気になった」と話す。

   一時代をつくったワンマン経営者は拘置所で、社長室にいたころを思い浮かべているだろうか。