2024年 4月 17日 (水)

ウナギ産地「つかみ所ない」話 「プロ」でも分からない?

   <テレビウォッチ>またまた食品偽装、今度はウナギだ。それも、輸入業者と卸業者がぐるになって、口止め料まで出ていたというのだから、もうあいた口がふさがらない。

お金に見合ったもの…

   中国産のウナギを「三河一色産」と偽って販売したとして、輸入元の「魚秀」(大阪市)と卸の「神港魚類」(神戸市)がきのう(6月25日)、農水省から業務改善を指示された。

   魚秀の中谷彰宏社長は、「中国産の在庫をはきたかった」という。ギョーザ事件以来、中国産食品の売れ行きはたしかに悪い。しかし、この偽装は利益も大きかった。中国産だとキロ1800円から1900円のものが、一色産なら4000円から5000円だ。魚秀は、200万匹256トンで4億4000万円のものを7億7000万円で売った。

   だしに使われた「一色」は、愛知県幡豆郡一色町で、ウナギの生産日本一。シェア25%を誇る。魚秀は、偽装のために「一色フード」という架空の会社をつくり、ここで産地証明を偽造して販売していたが、会社の所在地が岡崎市一色町と別の場所で、市場が「聞いたことのない会社だ」と不審をいだいたのが、発覚につながったというお粗末。

   さらに、魚秀が神港の担当者に1000万円を渡していて、神港は「口止め料だと思った」とそのまま受け取っていたというのだから、何をかいわんやだ。農水省の指導は、日本農林規格(JAS法)違反だが、れっきとした詐欺じゃないかと番組が調べたが、消費者対象では立件は難しいのだという。

   小倉智昭は、「プロなんだから、見た目でわかるでしょう」といったが、実は、ウナギの産地偽装はこの半年余りの間に11件起こっており、いずれも中国、台湾産を国産といつわっていて、一色の漁業共同組合もひっかかっているというのだから、根は深い。

   眞鍋かをりは、「ギョーザと違ってウナギは家でつくれるものじゃないから、表示を信ずるしかないが、不信感はほかの食品より強いかも」という。

   「焼き方でうまく食べられるという職人さんもいる」と小倉。

   岩上安身は、「おいしいかどうかじゃなくて、これは不当利益だから詐欺行為ですよね。消費者の被害にきびしい法などのシステムをつくる必要がある」

   小倉は「お金に見合ったもの食べさせて」

 
文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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