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「『証拠写真』バラした人の方がひどい」 落書き問題

   イタリア・フィレンツェの大聖堂に夫婦で落書きした常磐大高校(茨城県水戸市)の野球部監督(30)が解任された。前日(6月30日)に引き続き取り上げた『スッキリ!!』は、外国人5人を集めて緊急座談会を。

自費で謝罪しに…

   外人たちが口々に「クビはないよね~」「スペインならデモが起きる」の大合唱、そしてコメンテーターも……

   常磐大高校の校長が昨日、会見して「解任」を明らかにしたのだが、監督本人の話によると、大聖堂の入り口付近には油性ペンを販売する人がいて、「書くと幸せになると言われ、つい書いてしまった」のだという。

   「世界遺産」に落書きするのは悪いに決まっているのだが、「世界遺産」に対する大聖堂側の管理にも疑問が残る。

   で、この「解任」を受けて緊急座談会では「ビックリした。それはないと思う」(イタリア人女性)、「かわいそうな処分。厳しすぎ」(中国人男性)、「スペインならクビにするなってデモが起きる」(スペイン人女性)。

   辛らつだったのは「それより写メールで(落書きを)バラした人はひどい」(スペイン人女性)という意見が。

   高校側の処分は、6月30日付の新聞朝刊で既に「解任」が報じられており、学校側は29日に決めていたふしがある。なぜ処分を急いだのか。

   岐阜市立女子短期大学の学生6人による落書きを学校が公表して以降、京都産業大学の男子学生らによる落書きも発覚。連日テレビのワイドショーで取り上げる過熱ぶり。

   しかし、『スッキリ!!』でいえば現地へ直接行って取材する余裕はなく、せいぜい現地への電話取材でお茶を濁していた。これは他のワイドショーも似たり寄ったり。

   結局、右往左往した学校側が、騒ぎの拡大を恐れて先手を打ち、処分を急いだのではないのか……

   評論家でコメンテーターの宮崎哲弥は「『解任』は勤め人にとって最大の罰。この処分で後あとの強弱がつけにくくなる。せいぜい1週間か2週間の謹慎で良かった。もう一度監督に返り咲いて欲しい」と。

   ところで、『岐女短』では「学生自ら自費でイタリアへ行って謝罪してこい」と吠え、今回の野球部監督では昨日「『ごめんなさい』と謝ってチャラにしてしまえ」と言い放ったテリー伊藤。今朝は「処分はしょうがないと思う。自費で謝罪しに行けばいい」と修正した。