機長は見た 空から分かる温暖化実態

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   <テレビウォッチ>サミットに向けた特集というので、4回連続の特集。最後のきょうは「上空1万メートルから見た地球の変化」だった。

快適な暮らしをしようとすれば…

   日本航空(JAL)の小林宏之機長(61)は、飛行歴38年。世界の全路線を飛んだというベテランだが、長年機上からみていた光景が2000年頃から変化していることに気づいた。「アレッ?と思ったんですよね」。そこでポケットに入るデジカメで、撮影を始めたという。

   定点観測は、写真のもつ重要な機能のひとつだが、わずか数年のあいだの地球の変化は衝撃的だった。「とくにこの2、3年ですね」と小林機長。

   まずは「グリーンランド」。かつては一面雪と氷に覆われた真っ白な大地だった。それが、地肌が現れて、そこが緑になって、まさにグリーンランド。「一昨年までは白い景色しか見たことがなかった。それが6月14日でこれですよ」

   そして、「シベリアの森林火災」だ。雲の手前に薄雲のように見えるのは広範囲にたなびく煙なのだという。自然発火が、7、8か所見えるという。

   「シベリアの積乱雲」の写真。雲の頂上が飛行機よりもはるかに高いところにある。

   「昔は5000メートルから7000メートルと低かった。積乱雲を避けて飛んだことはなかったが、いまはどんどん高くなってよけなくてはならない」

   JALではまた、高々度で大気を採取して、国立環境研究所のCO2濃度の測定に協力している。その結果は、本来発生量は少ないはずの南半球でも、広範囲に濃度があがっていることが分かったという。

   最後に小林機長は「お宝写真」を見せてくれた。日本のパイロットたちが「バタフライアイランド」と呼ぶ、赤道近くの小さな無名の珊瑚礁。蝶が羽根を拡げたような形に見える。

   小林機長は「この美しい姿と同時に変化を伝えたい。メッセージを伝えるのは我々しかできないと思って、撮り続けています」

   笠井信輔は「確かにどんな専門家よりもパイロットがいちばん地球を見ているかもしれない。訴えるものがありますね」という。

   眞鍋かをりは、「宇宙飛行士の方の話を聞いたことがありますが、『見た目はまだきれいです』とおっしゃってた。でも1万メートルだとわかるってことですね」

   笠井は「快適な暮らしをしようとすれば、CO2は増えていく」

   岩上安身は「憂鬱な気分になる。何ができるかというと、飛ばさなきゃいい、便数を減らすという話になってしまう。絶対的な矛盾ですよね」

   小林機長にインタビューした佐々木恭子は、「オンリーワン・アース(かけがえのない地球)という謙虚な気持ちで飛んでますとおっしゃってました。来週のサミットでも、明日からの一歩を話し合ってほしい」

*<編集部注>*

J-CASTテレビウォッチで連載中の「横澤彪のチャンネルGメン69+1」が、「テレビの貧格」(東洋経済新報社、1400円=税別)として出版されました。出版を記念して、テレビウォッチでは、横澤さんの直筆サイン入り「テレビの貧格」を5人の方にプレゼントします。みなさんに川柳に挑戦して頂き、「優秀賞(Gちゃん賞)」に選ばれた5人の方へ郵送させて頂きます。詳しくは以下の記事に載っています。なおケータイからは、応募欄へのアクセスはできません。PCのご使用をお願い致します。

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文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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