2024年 4月 26日 (金)

ラオス進出で火花 中国人社長「日本人には負けない」

初めての方ご注目!プロミスなら最短1時間融資でお急ぎでも大丈夫!

「競争力あるモノづくりがカギ」

   野村総合研究所の此本臣吾・執行役員は、中国の企業環境の変化とリスクについて、「労働者の権利意識が高まり、労務管理が難しくなった。過去の暴動などの懸念と人々が声をあげ始めていること」という。

   一方、外国へシフトする力のない中小企業は、中国内部での生き残りを模索していた。5年前上海に縫製工場をひらいた経営者は、内陸での拠点をさがして、すでに20か所を歩いていた。しかし、「上海から離れると賃金は下がるが、物流コストが高くなる」と、まだ適地がみつからない。「失敗すれば倒産ですからね」

   国谷裕子は、「世界の工場としての中国の役割は続くのか」ときいた。

   此本執行役員は、「マーケットは大きいし、日本は少子高齢化だから、量産力をもつには中国はいいパートナーだ。競争力のあるモノづくりがカギ。ただ、技術の漏洩には注意を」とクギをさした。

   中国が成長したことで、もう簡単に甘い汁は吸えなくなったということ。生き残りをかけた模索も、結局は本来の力が問われることになるのだろう。

ヤンヤン

※NHKクローズアップ現代(2008年7月9日放送)

   <メモ:中国政府の政策転換>

中国に進出している日本企業は2万社。企業の大小によらず、これまでは安い労働力のメリットを生かして利益を上げてきたが、急成長のなかで賃金が上昇し、人民元も高くなったところへ、中国政府が、政策転換に入った。外資優遇税制の撤廃、従業員の社会保障費の一部負担などで、コストははねあがる。政府はハイテク企業を優遇する一方で、労働集約型企業にきびしい。

   

文   ヤンヤン
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中