年金記録照合に「2000億円」は「ぼったくり」か

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   <テレビウォッチ> みのもんたが、「最悪の組織、団体だったんですね」という社保庁。今度は犯罪者である。

   中村社会保険事務室(名古屋市)に勤めていた元職員(53)が、保険料を滞納していた200社の年金記録データを、自分が借金していたヤミ金業者に漏えいし、見返りに数十万円のワイロを受け取っていたのだ。加重収賄容疑というらしい。

   ヤミ金業者の実態にくわしい弁護士によれば、手に入れたデータをヤミ金業者は倍くらいの値段で複数に売るそうだ。社保庁のデータなら、ダイレクトメールで送れば確実に届くので価値は高いらしい。

   しかもこの元職員、「今回が初めてではなかった」(ナレーション)。

   かつて、宙に浮いた年金記録を調べていた元職員は、自分の父親と同姓同名の人に気づくと、なんと、その人の生年月日を父親のものに書き替え、その人の年金を父親の年金に上乗せしてだまし取っていたというのだ。アキレタものである。被害者には当然、受け取るべき年金が支給されただろうけど、ありがちな名前の人は気をつけたほうがいい。

   こうした中、社保庁は国民年金、厚生年金すべての年金記録を紙台帳(原本)の8億5000万件と照合すると言いだした。これまでは、申し出た人の記録だけを照合するとしていたのだ。しかし、サンプル調査で560万件に相当する大量入力ミスの発生が見込まれ、与党からの批判も受けて方針を転換したのだ。

   選挙が近くなると、政党も国民の目を意識するようになるのだろう。ただ、全部の記録を照合するには10年、2000億円かかると聞くと、「本来だったら、出さなくてもいいお金を税金から出さなきゃいけない」(吉川美代子TBS解説委員)わけで、医療や福祉など他の分野に回せたかもしれない。そう考えると社保庁へのウラミは深い。

文   アレマ
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