2018年 7月 20日 (金)

八王子通り魔に見る 甘やかしと「予備軍たくさん」の関係

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   <テレビウォッチ>八王子の通り魔事件を起こした菅野昭一容疑者(33)は、携帯電話からアパート代まで父親が出していた。犯行の日には実家に戻ってもいた。父親は、「甘いんじゃないかといわれることもある」という。「平均的に育ててきた」と。

悲しいです

   本人は「最近あちこちで起こっていて、刃物なら簡単に殺せると思った」「職場の人間関係に不満があって、親に相談してアドバイスをもらおうと思ったが、相手にされなかったので、親を困らせてやろうと思った」といっているという。いかに甘やかされたとしても、この幼児性はいったい何なのか。

   菅野容疑者は、事件の前1時間ほど書店内をうろついていたことが、防犯カメラの映像などから確認されている。弱い者をねらっていたと思われ、また事件のあともすぐには逃走せずに、店内にとどまっていた。刺された斉木愛さん(22)らの騒ぎを見ていたわけだ。どういう神経なのか。

   その斉木さんの通夜が、昨夜(7月24日)宇都宮で営まれた。「明るくて、頭のいい子だった」

   小倉智昭は、「平均的に育てたっていうが、平均的に育った人たちから見れば、なんでこんなヤツが出てくるんだと思う。何をやってもダメという人間がいるのは事実なんだよね」

   佐々木恭子は「予備軍がたくさんいるというし」

   だが小倉は「時代背景とは関係ないんだよね」と持論を通す。

   諸星裕は、「叱られるとか、親がどうとか、直接の原因を自分で処理できない。代わりに、間接的に親をこらしめてやろうという発想は、ほとんど無意味。だが、続く事件をみていると、そういう傾向がある」

   今年に入ってからの通り魔事件はすでに7件。戸越銀座(1月)、荒川沖駅(3月)、秋葉原(6月)、東名バスジャック(7月16日)……たしかに、似たような、そして前の事件に触発されたような傾向がある。浮かび上がるのは、自立できていない人間像、濃密な親子関係……と大村正樹は分析した。「やはり、甘やかしなのかな」と。

   小倉は、「怒りやいらだちをぶつける対象が、他の人にいっちゃう。そのギャップなんですよ」

   この容疑者はまた「事件を起こせば、名前が出ると思った」ともいっているという。お前の名前なんか、だれも覚えちゃいない。お前がこの先どうなるのかだって、だれも関心がない。せいぜいが「死刑になるかどうか」。

   小倉が最後に「悲しいです」といったが、まったくだ。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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