李香蘭と「女あり」

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   日本テレビの開局55年記念番組「歴史大河4時間スペシャル」。前半はエジプトの発掘話、後半は日中の戦争にまつわる女性たちの人生を紹介した。

   後半の司会は黒柳徹子とくりぃむちしゅー。高橋英樹や高橋恵子らも出ていた。ドキュメンタリータッチで日テレお得意の再現ドラマを織り交ぜながらやっていた。李香蘭こと山口淑子、男装の麗人川島芳子、テンピンルー、愛新覚羅浩の4人を取り上げた。モデルのアンが山口淑子にインタビューしたり上海を訪れたり、大きな仕掛けでやっていた。

   フジテレビのドラマ「さよなら李香蘭」(1989年放送)をつくったことがあり、関心を持って見た。でも今回の4人の取り上げ方は中途半端でエグれてないなと思った。若い人の中には知らない人もいるだろうが、基本的には歴史をなぞっただけのありふれた内容だった。4人も紹介するのでなく、人数を絞り込んで腰をすえてつくって欲しかった。戦争を駆け足で描いて「戦争って嫌ですね」みたいな安易なつくりだったのは、仕掛けは大きかっただけに惜しいと思った。

   女性たちは、日中の架け橋という側面と奸漢(スパイ、裏切り者)とみられた点が同居していた。歴史の陰の女あり、というけど、まさにそうだと思った。

      日中の いくさの陰に 女あり

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