都賀川事故 「自己責任」かそれとも…

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   <ニュース通信簿>神戸市灘区の都賀川で7月28日、10分間に130センチもカサを増した濁流に5人が流され、死亡した。番組はこの事故を取り上げるとともに、どう水辺で身を守るかというノウハウを放送した。

   この安全対策は、毎夏、水辺の事故が起きる度に聞いてるでしょうが、今一度確認してください、という断り書きが付いていてもおかしくなかった。何度か聞いたことがある内容がほとんどだったが、一応ここでも再確認しておこう。

「憩いの場」が一転

   まず「雲を観察せよ」と川の安全対策に詳しいNPOの斉藤隆は言う。上流に黒い雲があったり、雷鳴が聞こえたりしたならば、それは増水のサインなので、すぐに川から上がる。水が急に冷たくなったり、濁ったり、流木やペットボトルなどが流れて来るのも、上流で異変が起きているからかもしれない。危険であるので川から上がる。

   川で遊ぶときには、ライフジャケットを身につけ、流された場合に備える。流されている人には、ペットボトル、クーラーボックスなど浮力を得られるものを投げる。「水の事故はたしかにあるが、事前に準備をすれば、ほとんどは防げると言われている」そうだ。今回の都賀川の事故は"ほとんど"に入るのか気になるところだ。

   番組では川の構造、地理上や管理の問題点も指摘されていた。事故現場付近の都賀川は周囲をコンクリートで固められた、都市の川だ。通常、水面は周りの地面より数メートル低いところにあるが、付近の道路から水辺に降りて遊べるようにした"憩いの場"だった。

   しかし、現場は山から流れてくる二つの川が合流してすぐの地点にあり、増水しやすい場所だったという。また増水の危険を知らせる警報システムなどは設置されていなかった。

   はたして人知の及ばない、純度の高い天災なのか、それとも誰かの落ち度が大きく影響したのか。災害にはいつもついて回る疑問だが、今回も後を引きそうだ。

ボンド柳生

※NHKニュースウォッチ9(2008年7月29日放送)

文   ボンド柳生
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