テリーの目頭熱くさせた五輪名場面

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   <テレビウォッチ> ローカル列車の旅が好きらしい(この日は「SLやまぐち号」のプラレールを前に置いて喜んでいた)藤田大介アナが、徒にひとりで盛り上がって伝えたのは「あの感動の名場面」。オリンピック応援企画の1つである。元気アナが選んだベスト5は――

目頭が熱くなるね

   5位=シドニー大会水泳男子100メートル自由形予選、赤道ギニアから招待枠で参加したムサンバニ(22=年齢はいずれも当時)。100メートルを泳ぎ切ったことがない彼がもがきながらゴールした記録は1分52秒72。館内は総立ち。最も遅いスイマーと言われたがムサンバニにとってはベスト記録だった。

   4位=ロサンゼルス大会女子マラソン、スイスのアンデルセン(39)。給水に失敗、極度の脱水症状に陥り、スタジアムに戻ってきたときはフラフラ。体を左に傾けて必死にゴールへ。「勝者に劣らない歓声が送られています」(当時のアナウンス)。

   2位=バルセロナ大会陸上男子400メートル準決勝、イギリスのレドモンド(26)。走行中、肉離れを起こし崩れ落ちたが、再び足を運ぼうとする。係員の制止を振り切ってフィールドに出てきた父親の肩を借り、ゴールにたどり着く。「これが最後のオリンピックになるかもしれないと思い、ゴールを目指した。今は気分がいい」(レドモンド)。

   3位と1位が日本選手でいずれも男子柔道。亡き母に捧げる金メダルの井上康生(シドニー大会、22才)と、ロサンゼルス大会で右足を負傷し、試合出場を危ぶまれながらも優勝した山下泰裕(27)。ことに後者は決勝の相手、エジプトのラシュワンが山下の右足を狙わずに敗れ、そのフェアプレー精神をたたえられた。「アラブ人の誇りにかけてフェアでない戦いはしない」(ラシュワン)。

   テリー伊藤がめずらしく、「目頭が熱くなるね」と呟くと、八代英輝(弁護士)も「ラシュワンは敵ながら熱くなる」と言った。

   確かに5つとも記憶の底に残っている。故水野晴郎さんの言を借りれば「イヤー、スポーツって本当にいいものですね」ということになろうか。

文   アレマ | 似顔絵 池田マコト
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