2024年 4月 24日 (水)

柔道・鈴木桂治は「口だけ野郎」なのか

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   <テレビウォッチ> だれもが「日本のエース」と信じて疑わなかった鈴木桂治が破れた。柔道100キロ級、アテネに次ぐ2冠をかけての、それも初戦である。

ここまでがんばった訳だし

   相手はモンゴルのツブシンバヤル。1分26秒、いきなり両手で足を抱えあげられ、そのまま倒れ込んでの一本。ワザは「もろ手刈り」というのだそうだ。ツブシンバヤルはそのまま勝ち上がって、チャンピオンになった。

   鈴木は気落ちしたのだろう、敗者復活戦でも、横落としの一本負け。顔を覆ったまま控え室に消えた。1時間後カメラの前で、「完璧な出来上がりだったので、それだけ自分の弱さが出たんじゃないか。情けないのと恥ずかしさで、申し訳なくて」。

   そして「金メダルとるつもりでいた。口だけの野郎だと思われたくないが、結果がすべて」「今はもう何も残ってないです。悔しくて、次がんばってやろうという気もない。弱いから負けた。もう1回強くなろうという気がない」といった。新聞には「引退」の字が踊る。

   スポーツジャーナリストの長田渚左が、「漢字の柔道とローマ字のJUDOの違い。既定の範囲ならなんでもいいだろう、足を取って背中をつければいいと。日本人が思うものと違う解釈がどんどん拡がってきている」といった。

   そこで闘うには、日本選手もそうならざるをえない、ということか。

   小木逸平が、「連覇できなかった人たちは、みな1回燃え尽きている。それを乗り越えられたかどうかでは」といって、何人かの名前を出した。

   長田は、「例えば北島は絶対に練習を休んでない。必ず満足しますからね。(鈴木も)自信もってたと思いますけど、思わぬ柔道する人が出てきた」

   大谷昭宏が、「だれも口だけなんて思ってやしない。ここまでがんばった訳だし」

   だが、あれが柔道か? という疑問は残る。あれは力任せのタックル、モンゴル相撲そのものではないのか。それでなくても、選手達が差し手を争ってどつきあい、力まかせが当たり前。ああした姿は、美しくない。それならレスリングでやればいい。

   きのうの朝日新聞の「声」欄に、「中学生の大会の方がずっときれいだ」という主旨の投書が載っていた。その通りだ。この五輪の柔道は美しくない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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