「ネットでバッシング」五輪選手 新聞が擁護する訳

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   <テレビウォッチ> 同じメダルラッシュと騒いでも日本と中国ではスケールが段違い。

ともかく成功のうちに…

   「現在、中国の金メダル獲得数は43個(アメリカですら26個)、銀、銅は少ない」と、データの仕込みぶりを披露した江田けんじは、「13億の人口を抱える国家主義的な国がお金を投入して徹底的な英才教育を施した」結果だろうと述べる。

   加藤浩次、おおたわ史絵は、アテネ大会では北京を見据えて、中国はあえて若手を出場させた、と口をそろえる。すべての道は北京に、の思いだったのだろう。

   そんな中で、金メダル確実と見られていた国家的英雄、劉翔のレース直前の棄権が襲来した。ネット上では劉翔バッシングが燃え上がる。14社といわれるスポンサー契約を結ぶ企業は、彼を起用した広告の撤退、差し替えを余儀なくされ、「損失は約450億円」(広告関係者)とのこと。

   ところが、現地情報を伝える田中毅アナによれば、きのう(8月19日)の新聞各紙は、「劉翔よ、お大事に」「帰ってくるのを待っているよ」「兄弟よ、ゆっくりケガを治してくれ」と、彼を擁護する論調が目立つという。その理由を田中アナが説明する――次期国家主席と噂される習近平副主席が、劉翔とコーチに慰めと励ましのメッセージをおくった。中国のトップクラスの人物が、一スポーツ選手にメッセージをおくるのは異例中の異例で、これは国家としての考えという暗黙の了解ができて同情的な記事につながった――

   テリー伊藤がさらに解説を加える。「オリンピックをともかく成功のうちに終わらせたい。劉翔批判が国家体制に対する批判まで行くことを抑える。この2つがメッセージの背景にある」と言うのだ。劉翔はこれから先、どう生きて行くのだろうか。

文   アレマ | 似顔絵 池田マコト
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