「芸術に見えず」勝手に塗り替え 悪いのは作品か無知か

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   <テレビウォッチ>そりゃぁ怒るのも当然だろう。児童施設に作った自分の作品が勝手に場所を移され、色まで塗り替えられていた。それも、「業者がついでに塗った」と。

相談してれば…

   「バカにしてますね。存在自体を無視され、芸術をモノとしている」というのは、彫刻家、深田充夫(52)。作品は1984年、滋賀県草津市の中央子ども家庭相談センターの庭に作った「創造の翼」。ポールの上の複数の翼をかたどったオブジェと、5つの球体がセット。「彫刻家としての最初の最高の作品だった」

   それが2007年、「一時保護の子どもがふえたために」(同センター)、球体のあった場所に建物を建ててしまい、球体は別の場所に移した。その際球体のひとつを、背後の遊具を塗り替えた同じペンキで塗った。業者のサービス、程度の認識だったらしい。

   「芸術作品だとは思わなかった」(同)。遊園地の遊具、くらいに思っていたのか。

   この4月、それを発見した深田は、「自分の分身というか、子どもみたいなものが、けがをしたまま放置されているような、やりきれない悲しい思いだった」という。しかも、こうしたことは、これが初めてではないのだと。

   同じ年、旧永源寺町(現東近江市)に寄贈した作品「光と風景」、橋のたもとに建ったのも金属製モニュメントだったが、05年になくなっていたという。「道路の拡張工事で、業者がブルドーザーで根こそぎつぶしてしまって、そのまま廃棄したらしいんですね」。工事をしたのは同じ滋賀県だった。

   「芸術作品としての認識がなかった」に、スタジオは笑った。

   松尾貴史は、「お役人の引継がうまくいってなかったんではないか。『これは芸術作品なんだ』という引継を怠っていただけのような」

   赤江珠緒は、「芸術は奥が深いですから、完全に理解しているかどうかは難しいですが」と別の事例を並べて見せた。

   長野県飯山市で1996年、「日本武尊」の彫刻が持つ刀が片刃だったのを、「当時はこれだった」と両刃の剣に交換した事例。もうひとつが、歌詞を変えた2007年の「おふくろさん」騒動。どちらも作者には無断だった。

   山口一臣は、「共通しているのは、作者に無断だということ。法律的には同一性保持権という作者の人格権みたいなもの。どうしましょうと相談してれば、こんなことは起こらない」

   小木逸平が、「電話をするかという話」(笑い)

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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