「今年ブレイク」芸人の失速度 秋番組改編ではっきりと…

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   9月に入ってから、暑くなってしまった日本。

   急にヒートアップしたのは、何も気温だけではない。

   9月編成で、テレビ業界もヒートアップしている。私が制作に携わっている番組でも、9月第2週に予定していた企画を、急きょ1週間早めて9月1日に放送するように、トップダウンの命令があった。これは、同時間帯のライバル番組が、枠拡大をしてきたからだ。視聴者をライバル番組に取られないように、急きょ企画を変えた。

   そのためスタッフは上へ下への大騒ぎ。まだ仕込めていない物件。人材選びからロケ先選び、そして撮影へと、およそ3日間徹夜作業で作り上げた。これも視聴率獲得のためだ。

   さて、その視聴率。ビデオリサーチ社から送られてくるのは、平均視聴率、分刻みの視聴率推移、世代別の視聴率推移。この分刻み視聴率推移が番組制作に大きく影響する。

   <影響その1:CM>

   CMに入ると、本当に急に数字が落ちる。すなわち、CMを機にチャンネルを他番組に変えられたということ。どのタイミングでCMを入れるか勝負の分かれ目で、チャンネルを変えてもらわないように作るのが命題となる。特に、1本目のCMを何分後に入れるのかが肝。

   <影響その2:またぎ>

   1時間を超える番組の肝は、『またぎ』。 『またぎ』とは、各正時(時計の長針が12時を指す時間)前後の時間帯。正時前には、天気予報や3分ニュースが入り、正時は別番組がスタートする。『またぎ』にチャンネルを変えられないように、情報番組やバラエティーだけでなく、ドラマもCMを入れない。そして、『またぎ』に大きな展開を見せて、視聴者の興味を持続させる。その結果、番組・ストーリー構成に大きく影響する。

   <影響その3:タレント>

   分刻み視聴率を番組構成表と照らし合わせると、タレントの人気度がはっきりとわかる。Aさんが番組に出た瞬間、グラフがググっと下がり、Bさんが出たら数字が上がる、といった具合。数字は嘘をつかない。『数字を取れるタレント』『数字を持っているタレント』という決定的な分かれ目は、瞬間瞬間で判断される、いわばタレントの営業成績で、イコール、タレント生命となる。なんとも恐ろしい世界。タレントだけでなく、放送作家もしかり。数字が取れる番組構成を作れる作家は、プロデューサーから重宝される。

   さて、今年になってブレイクした芸人の勝負の分かれ目は秋以降。テレビ露出の割合が、この9月から10月以降の改編期に如実に分かれる。あなたのお好きな芸人さんは、以前と比べて最近どのぐらいテレビに出ているでしょうか?

   さぁ、チェックしてみましょう。

踊るオサムン
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