2024年 4月 19日 (金)

「居眠り議員」伝えるブロガー 報じぬマスコミ

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   <テレビウォッチ>「呆れちゃってクタクタです」。こう嘆いた司会のみのが「この方何をやっているか分かります?」と指差した一枚の写真。イスにもたれ居眠りしている年配男の後ろ姿が……。

呆れちゃって…

   居眠り姿を写真に撮られた腹いせ?に全国初の「県議会傍聴規制」に踏み切った茨城県議会のことである。

   国政では、何とかの一つ覚えみたいに「国民の目線」が大流行だが、『朝ズバッ!』が、「県民の目線」から遮断しようという時代逆行の茨城県議会を特集した。

   眠っている写真の主は、茨城県議会の藤島正孝議員。今年6月の本会議中に居眠りしている姿をインターネット上のブログで公開され、県民からひんしゅくをかったばかり。

   ブログの製作者は、自営業の27歳の男性『グリツコさん』。本会議で2010年に運用開始の茨城空港を議題にすることを知り傍聴いった『グリツコさん』が見たものが……

   「開会宣言と同時に眠り始め開会中ずっと眠っておられた。余りにも目に余る。他に何十名と眠っておられた議員はいたが、藤島議員以外は一時的に眠るだけ。藤島議員は閉会宣言とともに起き、議会を丸投げしていた」(ブログから)

   このブログが出た後、議会は前代未聞の「傍聴規制の改正」を行った。その中身は(1)傍聴者は「身分証明書の提出を求められる(2)議会傍聴の際の写真撮影は、報道関係者や公益的見地から、議長が必要と認められた場合とされている。

   そして昨日(9月8日)午後、番組スタッフが改正後初の本会議を傍聴に。猛暑の疲れもあってか、あちらこちらで堂々と居眠りする議員が目立つ。

   で、藤島議員は?とみると、この日は起きていた。しかも机の上には居眠り防止用の薬も。後で本人に聞くと「あれは反省の意味を込めて、眠らないように……」と答えた。

   毎日新聞論説委員の与良正男は、この傍聴規制について「聞いたことない、絶対にダメですよ。アメリカの党大会ではブロガー専用席まで設けている。そういう時代ですよ」と呆れ顔。

   議員の居眠りから「県民の目線」を遮断したがる議員こそ、議会から排除すべきなのだが……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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