2024年 3月 29日 (金)

米倉涼子のドラマ 「ファッションショー」しかできないの?

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   <氷の華>「本格サスペンスドラマ」と銘打ったテレビ朝日開局50周年記念ドラマスペシャル。力が入っているだろうと思って見てみた。また、原作についての話題にも興味を引かれた。最初は自費出版で出したのが評判になり、1年後、商業出版としてヒットしたのだそうだ。

   犯人は華麗なピアニスト、随所に重厚な音楽が流れる。演奏シーンが見せ場の1つにもなっている。最終シーンも、リサイタルで喝采を浴びているところに刑事が登場。と、あれ? 何かと似てる? 思い出した、何年か前に中居正広主演で放送された「砂の器」だ。

   で、「氷の華」だが、原作を読んでないので比較はできないけど、設定は結構変えてあるらしい。原作ではピアニストではなく、優雅な生活を送る専業主婦で、夫も医者ではないようだ。ヒロイン役・米倉涼子の美しさを思いっきり引き立たせるために設定を変えたのだろうか。

   それにしても、米倉涼子のファッションショーじゃあるまいし、現実離れした衣装をとっかえひっかえ着せるのはいいかげんやめてくれ。つい最近終わった「モンスターペアレント」にも言えることだが……。私は米倉が好きだけど、こういうファッションモデル路線は食傷気味。

   本格推理小説として評価されているだけあって、筋立ての方はしっかりしているようだ。しかし、2夜連続、合計4時間15分は正直言ってキツかった。食後の時間でもあり、第1夜はちょっと居眠りしてしまった。回想シーンも多かった。戸田警部役の舘ひろしが、犯人であるヒロインとの緊迫した応酬を表そうとしてか、妙にゆっくり喋るのも気になった。「時間をもたせてる? お前は33分探偵か?」と、あらぬ連想も湧いたりして。推理の醍醐味を味わうには小説を読んだ方がいいかもしれない。

   ヒロインの言葉づかいにも違和感を感じた。「○○なのです」「よくってよ」。昭和時代前半の会話か? 残念ながら上流階級に知人友人が全くいないので、お嬢様というのは今でもこういう喋り方をするのか、本当のところは知らないけど。

   広壮な邸宅、河口湖の別荘、華麗なファッション、と道具立ては豪華だったが、なんだか、テレ朝は力の入れどころを勘違いしているような気がした。

   華やかに登場する怪しい女たちの中に、葉月里緒奈がいた。久しぶり! で、発見! 葉月里緒奈と井上和香って似てる。葉月里緒奈がちょっとふっくらしたせいかもね。

(カモノ・ハシ)

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