2018年 7月 21日 (土)

テレビのネタ 新聞・雑誌におんぶにだっこ?

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   「えっ、なくなっちゃうんだ……」

   胸にチクっとくるような新聞記事を先日見つけた。

   時代を見つめ続け、先取りしてきた老舗から、時代にムーブメントを起こしたファッション系など、多くの有名雑誌が今後続々と廃刊になるそうだ。

   チクっ。心に針が刺さる。あの雑誌も、え、まさかこの雑誌まで? 雑誌市場規模の縮小の一環で語るのは忍びないが、なんともさびしい話だ。

   テレビ番組が雑誌・新聞の情報を元に作られているのは、よくご存じだと思う。各局の朝の情報番組で、新聞記事の切り抜きを音読して紹介するコーナーなどは、そのものずばりだ。1人では到底カバーできない新聞の情報量を、ピックアップして情報提示する合理的なシステム。このようにポジティブにも考えられる。

   いかにも、個人で情報取捨選択できない弱みをマスでカバーする強みに捉える日本人気質らしいコーナーと言えるのかもしれない。それにしてもだ。ただ音読するだけで、番組独自の追加リサーチがないままに終わっていくことに、視聴者の皆様はどのように思っているのだろう?

   他人のふんどしで相撲を取るテレビ業界と思われるかもしれない。

   朝の情報番組の一例を挙げてみたが、そのほかにおいても番組を作る際、情報の出所は雑誌・新聞が多い。大宅文庫で膨大な雑誌過去記事をかき集めては、番組の資料にし、番組の構成を作っていく。いわば、テレビの場合は雑誌や新聞に取り上げられた情報の追っかけ取材、映像化に尽きるといっても過言ではない。

   この理由を、あるディレクターはこのように話してくれた。取材される側も、カメラが回って取材されるよりも、写真なしの仮名では受けてくれることが多い。映像になることを恐れる。そして、一度記事になっているものの映像化作業となると、作り手側も画を想像しやすくVTR構成を立てやすい。

   これがテレビ発の情報、スクープは少なくなってくる所以。

   本来ならば、取材相手の心の牙城を切り崩して、報道するのが筋であり、そしてそもそも、情報を自分で見つけてくるのが大命題だ。それは、誰もが分かっているのだが……

   10月からは、民放でも報道・ドキュメンタリー指向の番組が増発される。各番組スタッフがどこから情報を引っ張り出してきているのか? もしくは見つけてきているのかが、同業者として気になるところだ。

踊るオサムン
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