2018年 7月 19日 (木)

大阪ビル火災  「その時点なら、何とかならなかったのか」

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   <テレビウォッチ>何とも恐ろしい空間だ、個室ビデオ店。大阪・難波駅から200メートル。たったひとつの入り口を入ると細い廊下の両側に個室が並ぶ。全部で32室。火災当日の客は26人。うち15人が死亡。10人が重軽傷。

責任能力が問題に

   深夜から朝までの料金が1500円。シャワーもあって、ホテル代わりの利用者がほとんどだった。きのう(10月1日)の午前3時すぎ、曲がりくねった廊下の真ん中あたりから火が出たが、火よりも煙による一酸化炭素中毒。死亡者の大半は寝ていたらしい。

   46歳の男が、放火と殺人の容疑で逮捕された。小川和弘容疑者。外へ逃れたところを、警官に「けがはないか」と聞かれて、震えながら「ごめんなさい」と答えた。はじめ「タバコの不始末」といっていたが、「新聞紙に火をつけた」と認めた。「生きていくのが嫌になった」といっているという。

   小川は友人とふたりで午前1時半ころ入店したといっている。パンツひとつで部屋から出たところを目撃した客がいた。しばらくあと、煙が出ているので部屋をのぞいたら、バッグが燃えていたという。煙がすごくて、従業員もかけつけた消防署員も中へ入れなかった。

   みのもんたが、「(バッグを見た)その時点なら、何とかならなかったのかねぇ」という。

   大澤孝征は、「従業員の業務上過失にかかわりますね。消火活動、誘導はあったのかどうか」「放火は責任能力が問題になる」と、関心はそっちへいく。

   生還者はみな、はって外へ出たという。入り口近くの3人が、倒れているところを消防に救出された。火災報知器が鳴ったのかはわからない。

   が、それよりも従業員も逃げた客も、「火事だ」と叫ばなかったのだろうか。だとしたら、そっちの方が恐ろしい。

   スタジオにわざわざビデオ個室を作ってあった。みのもんたがイスに座ってヘッドホンをつけたら、スタッフの「みのさん」という呼びかけも聞こえなかったという。本物は、ドアにカギがかかり、壁と天井は密閉されている。

   この密室性が人気なのだと。ネットカフェやマンガ喫茶と並んで、孤独な都会人のシェルターになっているらしい。消防法がどうのこうのいってもはじまらない。終電を逃したサラリーマンから派遣の人まで、彼らが必要としている都市空間なのだ。

   みのはすっかり忘れていたようだが、小川と一緒に入店したという友人は助かったのだろうか。今朝の段階で、身元が判明したのは、まだ4人だ。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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