2024年 4月 20日 (土)

「命の危険」も取りざた 相撲「八百長告白」に注目

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国技よどこへ行く

   だが、今週の話題を独占したのは、朝青龍が法廷に出たこともあって、現代の「若ノ鵬 八百長告白」である。出稽古に行った春日野部屋で受けたきつい「かわいがり」、大関琴欧州がカド番のとき頼んできた「プライグライ(負けてほしい)」、両国の上で渡されたお礼100万円などについて詳細に語っている。次号では、注射(八百長)だけではなく、大麻を吸引していた力士や親方の話をするそうだから、注目である。

   若ノ鵬は法廷でも証言する。したがって「(相撲に<筆者注>)八百長は一切ない」として、現代を訴えている相撲協会側の主張は崩れる。

   他誌も、この話題を扱っているが、温度差があって面白い。新潮は、石原都知事の「協会が、一切八百長はございませんと言い切れるだけのあれ(根拠)があるのかねぇ」発言を取り上げている。

   八百長追及では元祖のポストは、若ノ鵬が会見時、何かに怯えたかのような表情に注目して、「若ノ鵬は消される!」と忠告している。12年前、ポストで八百長と大麻を告発した元大鳴戸親方とその友人が、この問題について外国特派員協会で講演する直前、病院で同じ日に急死したことがあったからだ。ポストは、怯えの裏にあるのは、水産物や鉱物資源などの日ロビジネスに暗躍するロシア・マフィアではないかとし、朝日は、八百長告発で「相撲トトカルチョ」が仕掛けられなくなる暴力団ではないかと推測する。

   かつて「巨人、大鵬、卵焼き」といわれた時代があった。泥まみれになった国技よどこへ行くと、酩酊した頭でうだうだと考えながら、シメの鴨せいろをすすった。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)ほか

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