「お門違い批判」気にせずに 原作ファンも楽しめる(20世紀少年)

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(C)1999,2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館 (C)2008 映画「20世紀少年」製作委員会
(C)1999,2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館 (C)2008 映画「20世紀少年」製作委員会

   <20世紀少年>20世紀末、しがないコンビニを経営するケンジ(唐沢寿明)は、世界各地で起こった怪事件が、自らが幼少期にお遊びで書いていた『よげんの書』をなぞっていると気付く。そして、幼馴染たちとともに、すべての事件を引き起こした正体不明の教祖『ともだち』率いる巨大な新興宗教組織に戦いを挑んでいく。

   製作費60億円を投じた3部作の第1弾は、幼いころの友人である『ともだち』とは誰なのか、『よげんの書』の内容は何だったのかというミステリー要素と、しがない中年のケンジが世界を救うために立ち上がるドラマ部分によって成り立っている。浦沢直樹原作の人気長編漫画の映画化はかなり難しい作業だったことは想像に難くない。

   そして、邦画界のヒットメーカー堤幸彦は、原作のしばり、興業面でのプレッシャーなどが絡んだ難しい仕事を見事に、無難にやり遂げた。漫画原作ゆえの無理やりなストーリーを批判する声もあるが、漫画の映画化ブームの昨今、もはやそんな意見はお門違いといえるだろう。原作に忠実に作ることで、原作ファンも満足する作品に仕上げているし、派手な見所や豪華キャスト陣の出演でとても見栄えのする作品に仕上がっている。

   いよいよケンジたちが世界を守るために戦う終盤の展開は、少し急すぎる気がするが、第2作につなげるためには致し方ないだろう。正直、壮大な3部作の壮大な前フリ作品ということで、本作のみで評価を下すことはできない。首を長くして続編を待つことにしよう。

ジャナ専 ぷー(JJC漫画研究会)部長

   オススメ度:☆☆☆

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日本ジャーナリスト専門学校
通称ジャナ専。東京都豊島区高田にあるマスコミの専門学校。1974年の開校以来、マスコミ各界へ多くの人材を供給し続けている。

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