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政治家の記者への反論 「大人げない」か「正当」か

   <テレビウォッチ>よくも悪くも話題になる政治のリーダーが記者にムカッ腹。これが今の流れだと『とくダネ!』が……

笠井:異論・反論という流れが…

   まず番組冒頭のオープニング・トークでキャスターの小倉が、麻生首相が頻繁に高級ホテルのバーを利用し、「庶民感覚から懸け離れている」と批判された問題を取り上げた。

   執拗に食い下がる記者にブチ切れた麻生首相が昨夜(10月22日)、「周りに記者が30人、警官もいる。営業妨害、うちに来ねえでくれって言われたら何て答える。今聞いてんだよ。答えろ」と、アンちゃん口調で逆襲。

   首相就任以来、パフォーマンスが目立ち、「ちょっとあら探しを」が過ぎた感じもなくはないが、この程度でムカッ腹をたて言い返すところが「お坊ちゃん育ち」といわれる所以……

   だが、キャスターの小倉は「(麻生首相の)対応はまずかったと思いますが、一国の総理がそこいら辺の居酒屋とかラーメン屋で飯が食えますか? 庶民的な店に行くことと、そういう感覚を持つこととは違うでしょ」。

   さらに「お坊ちゃん育ちで、セレブで庶民の感覚が分からないといわれているが、銀座のバーや高級料亭に比べたらホテルのバーの方が安い。こういうことで麻生さんをたたくのはどうか。国民のために何をやるかだと思う」と。

   これにノンフィクション作家の岩上安身が「(首相として)当然浴びせられる洗礼の一つ。軽くいなせばいいのに、ムキになって言い返したため騒ぎが大きくなった。安っぽい陳腐な話になってしまった」と裁いた。

   番組後半の『得もり』コーナーでは笠井アナが、朝日新聞宮崎県版に書かれた記事を巡って東国原知事がブログで、ムキになって反論したのを取り上げた。

   この記事は「(衆院選出馬騒動の)中山協奏曲と呼応するように言動が2転3転したもう一人の政治家が東国原知事…」という囲みの記事。

   これにカチッときた知事が、記者のイニシャルをあげて「ああいう人間が社会にいることが残念」などと反論した。

   このほか、橋下大阪府知事が山口県の母子殺害事件を巡る名誉棄損の判決に関連し、同紙社説で「弁護士資格を返上したら」と書かれたことに次のように反論している。

   「悪口ばかり言っている朝日新聞のような大人が増えると日本はダメになります」

   笠井は最後に「橋下知事、東国原知事、麻生首相が立て続けに、記者たちに異論・反論という流れが今出ています」と。今話題の3人だが、批判のもとになった背景を考えると、やはり「安い」「軽い」……