「21時」ノンフィクションとTBSの覚悟

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「水曜ノンフィクション」(TBS) 2008年10月15日 21時~ 

   土曜日の「情報7days ニュースキャスター」と共に、プライムタイムに報道番組を企画したTBSのリキが入った生番組である。関口宏が司会者で部屋にいざない、過去の大ニュースのドキュメントと、現在の世界情勢分析の2本立てで進む。
   今回はケネディ大統領時代に世界を震撼させたキューバ危機(1962,10,16)の13日間について纏めてある。小部屋のゲスト、吉永春子が、当時TBS局員だった体験を語り、明石康が国連での見聞を語る。吉永は731部隊の迫真ドキュメントを撮った立派なテレビ人であるが、関口は馴れ馴れしく「お春さん」だって。キューバ危機の話が終ると、とっとと帰れと言わんばかりに扱ったのはいかがなものか。現役バリバリの彼女も次の話題に加えるべきだ。
   現在のアメリカ発金融危機について、2人のアメリカ在住女性や寺島実郎らのトークで分析する。内容はともかく、平日の夜9時にドキュメンタリー枠を新設したTBSは勇敢だ。恐らくあまり視聴率は取れまいが、10代向けのようなドラマや、バカバラエティばかりで、大人の客が逃げ出している今の地上波への危機感から踏み出したものと見る。清水の舞台から飛び降りた気分だろう。
   この姿勢は賞賛に値する。紙媒体は視聴率が悪いと叩くだろうが、大人のテレビ復権に期待して歯を食いしばって続けて欲しい。勇気におまけの星半分を上積みする。下手にショーアップするな。

       

(黄蘭)

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