高橋尚子「引退会見」涙のワケ

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   <テレビウォッチ>「台風のごとくいろんなことが過ぎ去って……今は、過ぎ去ったあとの爽やかな風が吹いている心境です」

小倉:寂しい

   昨日(10月28日)、都内で現役引退の記者会見を行ったマラソンのQちゃんこと高橋尚子が心境をこう語った。

   また、皆が「なぜ今引退を?」との疑問について、Qちゃんらしく丁寧に張りのある声で、次のように答えた。

   「練習をしていく中で、『プロ高橋』と皆さんの前に立って、走りができなくなった。納得いく走りができなくなったということ。精神的、肉体的に限界を感じたことが、引退を思う原因となりました」

   2000年のシドニー五輪で日本女子陸上初の金メダル。疾走中けして苦しそうな顔を見せず、ゴール直後に「すごく楽しい42キロでした」と答えた爽やかな笑顔も忘れられない。

   金メダルに輝いたあと、さらに翌01年のベルリン・マラソンでは女子で初めて2時間20分の壁を破る世界最高記録(当時)。

   小倉がしんみりと「多くの金字塔を打ち立てましたが、姿が見られないのは寂しい。ボクは、Qちゃんと一緒にマラソンを走ってきましたから、これでマラソンが走れなくなるのかなーという気持ちなのですよ」と。

   11月の東京国際、年明けの大阪国際、名古屋国際の3レースにさっそうと疾走する姿も見たかったとの思いもあるだろう。

   かつての師匠である小出「監督」も同じ思いなのだろう。次のようなコメントを。

   「『遅くなってすみません』と電話があった。まだ、2時間20分~22分で走れるから一緒にやろうといったら、『ハッ、ハッ、ハッ』と笑っていた。僕は彼女なら40歳前後まで五輪のメダルが取れるから、(引退は)勿体ないと思っている」

   Qちゃんの会見は終始笑顔を絶やさず、300人近い報道陣を前に50分ほど続いた。が、最後に報道陣から拍手が起こり、記者から「ありがとう」の言葉が出ると、Qちゃんの目から涙が出て、両手で押さえる一幕があった。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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