2018年 7月 20日 (金)

小室哲哉「袋叩き」にみる メディアの基本姿勢

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「ニュースウォッチ9」(NHK) 2008年11月4日 21時~

   朝から各局のニュースやワイドショーで大騒ぎの、小室哲哉らによる5億円詐欺容疑事件報道がここでもトップ項目。筆者がチェックした限りでは他局で見なかったが、街のCDショップで小室のCDが最低ランクの値段で叩き売りされている取材が面白かった。
   2番目のテーマは勿論、アメリカの大統領選挙取材で、田口五朗はあちらからの生中継、スタジオで仕切るのは青山祐子。青山がスポーツ担当で出てきた頃は、やたらにニコニコ顔で違和感があったが、ニュース読みに抜擢されて以来、最近は少しきりりとしてきた。
   小室の事件についてだが、1人NHKのニュースばかりでなく、民放も含めて、メディアの勝手さに鼻白む。かつて彼がヒット曲を量産していた時には、まるで神様かカリスマ有名人の扱いでヨイショしまくっていたのに、落ち目になったら袋叩きだ。ホリエモンと同じ構図である。当時から、筆者の周りの音楽家たちには、小室サウンドはどれも似たり寄ったりで、人工合成音響の、芸術とは程遠いシロモノだと喝破されていた。しかるに、音楽を見分けるプロであるはずの放送局のディレクターたちの中で、彼を的確に批判した番組制作者を見たことがなかった。
   流行り者にぶらさがるテレビマンの馬脚が表れたと言える。刑事事件の容疑は論外だが、天国から地獄に墜ちた小室のケースは、全マスコミによる作られた虚像崩壊の1つの典型と言えなくもない。

(黄蘭)

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