2024年 4月 25日 (木)

「侵略国家」は「誇り」持ってはいけないのか

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   <テレビウォッチ>「侵略国家だったなどというのは正に濡れ衣だ」と、論文で持論を展開した田母神・前空自幕僚長。番組は、参院で田母神・前空自幕僚長に対する参考人質疑が行われたのを取り上げた。

   田母神・前空自幕僚長は「『日本の国はいい国』だと言ったら解任された。それへの責任追及も『いい国』だと言ったような人間をなぜ任命したのだと言われる。ちょっと変だというのが私の感想だ」と、持論の正当性を主張した。

   また、集団的自衛権の行使について、論文に触れていない「本音」を披露した。

   社民党の山内議員が「集団的自衛権も行使し、武器も堂々と使用したいというのがあなたの本音ではないですか」と質問。これに田母神・前空自幕僚長は「ええ、私はそうすべきだと思います。これほど意見が割れるもの(憲法)は直した方がいいと思います」ときっぱり。

   さらに、94人もの航空自衛隊員が同じ懸賞論文に応募していたことに触れ、「私が指示をすれば90とか70なんぼという数ではなく1000を超えるような数が集まると思います」と。

   この田母神・前空自幕僚長が福島出身と知って、『ある明治人の記録』(中公新書)という本を思い出した。

   一方的に朝敵の汚名を着せられて戦った戊辰戦争の会津藩。会津落城の際に自刃した祖母、母、姉妹を偲びつつ、移封された下北の地で少年時代を飢えと寒さに耐えた柴五郎翁の「遺書」だ。

   柴翁は、薩長政権下で陸軍大将まで登り詰め、会津藩が受けた恥辱を晴らすが、太平洋戦争が終わった昭和20年(1945年)12月に亡くなる。日中戦争の緒戦から「この戦争は負けです」と敗戦を予言していたという。

   その理由は「中国人は信用と面子を貴びます。日本は、彼らの信用をいくたびも裏切ったし面子も汚しました。こんなことで、大東亜共栄圏の建設など口で唱えても、ついてこないでしょう」というものだった。

   戦前日本の軍隊が、捕虜の扱い方などで諸外国から称賛されたのは、軍人のなかに武士道精神が残っていた日露戦争までと言われている。

   その後は反省すべき点は多いのに、自衛隊トップの歴史認識がこの程度では……

文   モンブラン
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