エド・はるみ「半生記」にみる 生き残り競争の「激烈」

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「恋を捨て夢に駆けた女~エド・はるみ物語~」(フジテレビ) 2008年11月7日 19時57分~

   連日テレビに出て休みがほとんどないという超売れっ子お笑い芸人、エド・はるみの半生記。元々は女優志願で、20年も1人芝居を続けてきたが芽が出ず、オバサンと呼ばれる年になって、お笑い芸人の養成学校に通い、やっと世に出るチャンスを掴んだサクセスストーリーである。エド自身が主人公の田所晴海を演じている。
   実家の父は彼女の生き方に反対する頑固親父、陰ながら支えてくれるのは優しい母、出入りする食堂にはオホモダチの女装男、掃除のおばさんは彼女の味方で、と、登場人物も型通りのお約束ドラマであるが、なにせ本人が書いたエッセイを、本人が演じているので、妙なリアリティだけはある。
   筆者は今の地上波テレビを駄目にしているのは、確実に吉本興業の1人勝ち状態が起因していると考えている。どのチャンネルを捻っても破壊された日本語の、下品なお笑い芸人がドタバタ騒ぐだけで、芸とも言えないシロモノが跋扈している。だが、このドラマでは、我々が目にするテレビ芸人でさえ、気の遠くなるような激烈な競争を勝ち抜いてきて、やっと<目立った>者だけがテレビに出られているのだと知らされる。そういう意味では単なる楽屋落ちドラマの域は出ている。エド・はるみが一発屋で終るのか、あるいは長かった下積み時代の女優修業のお蔭で、芸域を広げてゆくのか、まずは見てのお楽しみである。傲慢にならなければの話だが。

(黄蘭)

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