2018年 7月 20日 (金)

医師年収「2000万円」巡りバトル 「人手不足を人質に…」

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   <テレビウォッチ> 大阪・阪南市立病院で医師8人が一斉に辞表を提出し、病院存続が危ぶまれている問題を取り上げた。

   医師の報酬をめぐる問題が発端で、桜美林大大学院教授の諸星裕がズバリ「医師の絶対数不足を人質にとって、言い値でもって要求していいのか……」と。

   ことの起こりは10月26日の市長選。同市立病院の医師の給与引き下げを示唆した元副市長の福山敏博が、医師招聘(しょうへい)のために歩合制を導入した前市長の岩室敏和を破って当選したことから。

   もともと同病院は、内科医の大量退職で昨2007年7月から中核だった内科を休診し、経営難に陥っていた。そこで市は、医師確保のために歩合制を導入するなどして、医師の年収約1200万円を約2000万円に引き上げた。

   この結果医師の確保も進み、今年9月からは内科の診療を再開するまでにこぎ着けた。

   ところが当選した福山はマスコミに、「(歩合給は)公立病院に馴染まない」と発言。これに反発した医師たち8人が辞表を提出する騒ぎとなった。

   11月12日に就任したばかりの新市長を待っていたのは市議会議員たちの非難。

   13日に開かれた市議会の「市立病院関連特別委員会」では、市議から「医師の手を握って土下座してでも『阪南を助けて下さい』と泣いてお願いして来て頂いた医師なんです。分かりますかー」と訴えられる始末。

   諸星は「1200万円から2000万円? 医師が絶対的に不足していることが最大の原因だが、それを逆手に、人質にとって言い値を要求していいのかという疑問がないことはない」と。

   さらに「世の中すべて需要と供給のバランスで決まると言ってしまえばそれまでだが、2000万円は平均よりかなり上ですよ」とも。

   勤務医の平均は約1100万円らしいが、その倍近い要求が通らないとみると辞表提出。妊婦のタライ回しで死亡した問題で13日、二階経産相が「医師のモラル」と発言し詫びていた。阪南市立病院の場合は、医師のモラルなのか、当然の権利なのか??

文   モンブラン
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