「先は読めた」サスペンス でも「まあ面白い」理由

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「流星の絆」(TBS) 2008年11月14日 22時~

   原作は東野圭吾、脚本は宮藤官九郎、人気者の女性プロデューサー制作とくれば、今期イチオシの期待作といってもいいだろう。「で、5回目まできたが期待通りか?」その答えは「まあまあ面白い」だ。
   物語としてはヘンなところもいっぱいある。14年も前に、食堂を経営していた両親を殺された有明3兄妹(二宮和也、錦戸亮、戸田恵梨香)が、小さな子供の頃に目撃した犯人の顔を正確に覚えているはずがないとか、14年間同じ刑事(三浦友和)が担当しているのはいいとしても、何でこれまで放置していて、いきなり核心に迫れるのかとか。リアリティ不足で引いてしまうのだ。
   しかし、クドカン節にリアリティを云々しても始まらないので、目を瞑(つぶ)り、どこが面白いかと言うと、陰惨な両親の殺害事件を追うサスペンスドラマであるのに、「タイガー&ドラゴン」と同じように随所に遊び心満点で、笑わせてくれる。例えば、静奈(戸田)に言い寄るセクハラ男のカリカチュアライズぶりや、ハヤシライスを注文する客と店員のやりとり。
   筆者は原作を読んでいないにもかかわらず、大体、殺人の動機や今後の展開が読めてしまった弱さがあるにはあるが、推理ものには水と油の、ユーモアやしゃべくり芸のぶっ飛び方がユニークなのである。俳優では屈折したお兄ちゃんの二宮和也がよく、やたらに最近モテモテだが、戸田恵梨香はどこがいいのかさっぱりわからない。

(黄蘭)

採点:1.5
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